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旅行記「11ヶ国・273日」
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(「留学記・大学院をミシガンで」と「昔書いたエッセイ」は公開を終了しました)

  • 2010−2−8(月)の午後
     どうにも慌しい日々が続いているが、息子たちの笑顔と成長の様子はいつも喜びを与えてくれる。長男は週2回だけ幼稚園に通い始めたのだが、さっそく英単語を喋り始めた。絵本の中のリンゴの絵を指差して、「アポー」と言ったりしてるが、従来通り「りんご」と言うときもあるので、どういうときにどっちを言うのだろうとちょっと興味がある。
     どこかで読んだところによると、移民二世はほとんどの場合アクセントの無い英語を話すようになり、例え家庭内では100%両親の言語で話していてもそうなのだとか。むしろ、両親の言語を維持することのほうが難しい問題なのだそうで、小学生くらいになると親の見ていないところでは兄弟で英語で話したりするようになるという話も聞く。うちの子供達には是非しっかりした日本語力を付けて欲しいと思う。僕のことを「パパ」や「ダディ」じゃなくて「お父さん」と呼ばせることには今のところ成功してるので、それはけっこう嬉しい。

  • 2010−2−3(水)の午後
     春学期は早くも3週目。先学期もたしかその前も火・木に教えてたのだが、今学期は月・水・金のスケジュールである。月・水・金だと1回の授業が50分しかなく、火・木の80分に比べてずっと短いので、なんだかアッという間に1回の講義が終わってしまう。またしばらくすれば慣れるのだろうが、最初の数回はかなり戸惑った。授業開始後最初に時計を見たときにもう残り5分になってたりとか。
     今学期は、講義の進め方で新しい方法を試しているのだが、今のところいい感じだ。出席率も高いようだし、このままうまく学期が進行して欲しいものだ。

  • 2010−1−19(火)の夜
     冬休みが終わり、今週から春学期開始。月曜はキング牧師記念日で休講、火曜はもともと僕は講義が無いので、明日から実質的なスタートになる。今学期は1クラスだけ教えればいいので授業負担は小さいが、その分だけ研究に邁進したいものである。

  • 2009−12−22(火)の夕方
     スポーツの話題2つ。
     フロリダ州立大学のフットボールチームの監督を34年間務めたBobby Bowden監督が、80歳にしてついに引退することになった。大学卒業以来55年間のコーチ歴に終止符を打ち、2回の全国優勝を含む輝かしい経歴に幕を下ろす。その彼が今日記者に話したところによると、実はもう1年やりたかったのだが、大学との交渉がまとまらなかったのだそうだ。更に、今は「人生の新しい挑戦に向けた準備を始めている」とのこと。その衰えを知らない情熱には感嘆するばかりだ。
     AP通信による今年の大学フットボール最優秀選手賞は、ネブラスカ大学のNdamukong Suh選手に贈られた。守備選手がこの種の賞を受けることはあまり多くないので、彼の凄さは相当のものと言える。プロ入りのドラフトでも全体一位指名の可能性もあるとか。彼の名前は「エンドマケン・スー」と読むそうだが、こういう名前を持った人はだいたいアフリカ出身と見当がつく。しかし、調べてみたら彼はオレゴン州で生まれたのだとか。お父さんはカメルーン出身、お母さんはジャマイカ出身だとのこと。彼の名前は、お父さんの出身地域の言語で「槍の家」を意味するそうで、きっとお父さんは自分のルーツに強い誇りを持ってるのだと想像がつく。しかし、お父さんの名前は「マイケル・スー」なのだそうだ。

  • 2009−12−20(日)の午前中
     抱え込んでいた仕事を全部片付けたので、今日から自分の研究に戻る。一週間くらい空いただけでなんだか新鮮な気分。
     友人との「食べ物探検隊」活動第二弾、韓国スーパーで売っていた缶詰の「ポンテギ」を試してみた。

     カイコ(蚕)のサナギを料理した食べ物である。日本でも昔は似た物が食べられていたらしいし、今でも長野県ではスーパーで売ってるとか?
     食べてみた感想は、特に強い味があるわけではなかったが、独特の臭みがあって、はっきり言って嫌いだった。2人とも、もう二度と食べないでいいと同意。でも好奇心を満足させられただけで成果ありとしよう。

  • 2009−12−17(木)の午前中
     期末試験の日程は大学本部によって決められるので、教員はそれに従うしかない。ある同僚は金曜日の午後3時という、試験期間の最後の時間を割り当てられてしまって、成績報告締め切りの月曜日午後1時までにどうやって論述式テストを採点すればいいのかと憤慨していた。僕は幸運なことにどっちのクラスも一昨日が期末試験だったので、昨日には採点を終わらせて、成績報告もやってしまった。でも、依頼されてる査読とか、大学院生の修士論文研究へのコメントとか、そういう仕事が立て込んでるので、まだ「終わった!」という気はしない。学生からの文句や哀願のメールもこれから来るだろうからその処理もしないといけないし。来週にはちょっと落ち着いて自分の研究に戻れるだろうか。来学期の授業のシラバスも作らないといけない。

  • 2009−12−14(月)の午後
     ついに期末試験週間が始まり、今学期もほぼ終わりだ。この時期は採点に加えて事務的な書類仕事なども多く入ってきて慌しいのだが、さらにジャーナルから査読依頼も舞い込んできて、慌しさに拍車がかかってきた。かなり専門外の論文を査読しないといけないのだが、面白そうなテーマだし、これも勉強と思って引き受けた。専門外の論文を読んでいて自分の研究への着想を得ることもあるので、損な仕事ではない。

  • 2009−12−7(月)の夜
     学期末の各種スケジュールを縫うようにして執筆した論文をジャーナルに投稿した。さて今度は後回しにしていた採点に取り組まねば。これらの採点が終わったら、年内にもう1本論文を仕上げて投稿したいと思ってるのだが、それが可能かどうかは微妙なところだと思う。

  • 2009−12−5(土)の夕方
     幸運なことに、新型インフルエンザの予防注射を無料で受けることができた。郡の保険事務所が大学と協力して、今日一日限りの注射サービスをやっていた。うちの大学の学生・教職員に加えて、地域住民でも「高リスク」グループに該当する人は対象にするとのこと。でも、行ってみたら職員証のチェックは無かったので、実際は誰でもよかったらしい。もの凄い行列になってるのを覚悟して行ったけど、受付係も注射係もそれぞれ10人以上いて、非常にスムーズにやっていたからまったく並ぶ必要はなかった。素晴らしい。

     さあ、今学期もあとは通常授業の最終週と試験週間を残すのみだ。採点の仕事も自分の研究もたくさんあるけど、気合入れて取り組むぞ。

  • 2009−11−26(木)の昼
     感謝祭休みのため、今週は木・金が休み。でも実際はその前から休講になる授業が多いようで、火・水あたりからだんだんキャンパスは閑散となりつつあった。この休みは学期末近くの忙しい時期にあるので、毎年とても嬉しい休みだ。今年も、採点の仕事が溜まってるのと、研究の方でも最近整理したデータから面白い分析結果が出てきているので、この休み中にガンガン仕事を進めたいと思う。

  • 2009−11−23(月)の午前中
     僕と同様に珍しいモノを食べるのが好きな友人と2人で食べ物探検隊を結成して、先日、ダラスのタコス屋に行ってきた。ネット検索で見つけた店で、本場メキシコ風の、しかも面白い中身のタコスが食べられるとのことで楽しみにして行った。

     これが店の外観。メキシコっぽい。もちろん、ダラス市内でもメキシコ人の多い地区にある。店内は非常に狭く、テーブルも無い。壁沿いのカウンターに、椅子が6個くらい並べられているだけ。

     3種類食べた。牛の腸(手前と左)、牛の頭部肉(上に乗ってるものと右)、牛の舌(奥の方に隠れている)。どれも絶品!腸が特に旨くて、2人ともおかわりして食べた。残念ながら、期待していた眼球と脳味噌はなかった。店の主人によると、狂牛病のせいで禁止になったのだとか。彼の話では、アメリカで牛の頭部を仕入れると既に眼球が抜いてあったりとか、屠殺するときに脳天から刃物を入れるから脳味噌が既に破れていたりするそうで、残念だと言っていた。「眼球は俺の大好物なんだよ。四つ切りにして焼くんだ」とニコニコして話してくれた。う〜ん、いつか食べてみたいものだ。

  • 2009−11−22(日)の午後
     一方通行の道から一方通行の道に左折するときって、赤信号でも曲がっていいんだろうか?といつも疑問に思っていたのだが、調べてみたら、5州と1市を除いてはOKのようだ(ソース)。この近くでそれが禁止なのはミズーリくらいで、あとは東海岸だから僕にはとりあえず関係ない。あと、州によっては対面通行から一方通行に左折するときでもOKなところもあるそうだ。赤信号での右折についても、70年代までは州ごとに異なっていたのだとか。
     それにしても、こういうルールが州ごとに違うのは不便なものだ。いつどの州で交通ルールが改正されるか分からないから、常に交通ルールを完全に知っておくなんて無理だ。連邦制なんだから州政府の裁量権が大きいのは当然なわけだが、それが煩雑さと非効率性を増してるだけの気がすることもある。地方分権と中央集権のどっちが効率的かというのは、単純な問題ではない。

  • 2009−11−17(火)の午後
     ここしばらく、11月としては暖かい日が続いていたのだが、昨日から急に寒くなった。昨日は最高14度・最低4度で、それぞれ前日比10度くらい低い。急な変化でちょっとビックリ。でもなぜか未だにTシャツ姿でキャンパスを闊歩する学生がいるので訳分からない。寒くなってきて、いよいよ今年も大詰めという感じがしてきた。採点の仕事もまた入ってきたし、これから学期末まで採点が多くなる。

  • 2009−11−9(月)の夜
     秋学期も終盤に近づいてきた。大学院の統計分析のクラスは中間テストを終えていよいよ回帰分析に入る。講義ノートに大幅に手を加えて準備した。研究のほうでは、今日また1つ論文を投稿して、今度は1年以上前に学会発表した論文の修正に取り掛かろうかと思う。そのために新しく膨大なデータを収集するつもりで、どのくらい時間がかかるか分からないが、そのデータを集めてしまえば他の研究にも使えるだろうから、やる価値は十分にある。

  • 2009−11−3(火)の午後
     今日は大学院のクラスでテスト。問題数を去年よりも減らしたのに、もっとも速くできた人でも2時間かかっていた。最長は3時間弱。予想よりも長くかかって驚いた。これから採点だが、パラパラ見た感じではいまいちの予感。なんだか心配だ。このクラスは必修で、AかBを取らないと卒業できない決まりである。

  • 2009−10−23(金)の午後
     ここ3週間ほど取り組んできた論文の改定作業がやっと終わって、すぐ新しい論文に取り組み始めた。1つの仕事を終わらせた気分も格別だし、新しい研究に入ったときの新鮮な気分もまた爽快。新しい論文の表紙を作ったりする作業とかは楽しいし、ワクワクもする。秋晴れの爽やかな空気を吸いながら図書館まで歩いて、本を4冊返して9冊借り出してきた。充実の秋だ。これで明日、母校のMSUがここまで全勝のアイオワ大を倒してくれたら最高なのだが。

  • 2009−10−20(火)の夜
     担当している大学院のクラスの学生1人が新型インフルエンザに感染したそうだ。いよいよ身近に迫ってきたなぁ、という感じ。頻繁に手を洗うように、特に学生からの提出物を集めた後には必ず手を洗うようにするなどして気をつけてはいるけど、でもどんなに用心してもかかるときはかかるものかもしれない。

  • 2009−10−12(月)の朝
     ノーベル経済学賞を受賞したエリノア・オストロム教授は政治学者である。研究内容は確かに経済学にも関わっているわけだが、学位は政治学博士(UCLA)だし、所属も一貫してインディアナ大学政治学部だ。僕の専攻分野とはほぼ全く関係がないわけだが、大学院時代にちょっとそっち方面も勉強させられたので、その名前はもちろんよく知っている。
     経済学者からしてみたら、賞を他分野の研究者に取られたってことになるのだろうが、しかし政治学者としてはこれは非常に嬉しいニュースだ!

  • 2009−10−7(水)の夜
     読売新聞の、「無役」組落胆、不満噴出も…民主新体制という記事の中にこういう記述が:

    鳩山政権が進める「政策決定システムの内閣一元化」のもとで、民主党内では「政府に入らなかった議員の仕事がない。我々は法案に賛成するだけでいいのか」(中堅)と不満が出ていた。

     鳩山新政権は、大臣・副大臣・政務官として政治家をたくさん省庁に送り込んで政治主導の政策決定を行うという方針であるが、その役に入れなかった議員が政策決定に関われないという不満が出ているというのである。(自民党政権では、党内に政策調査・政策調整の仕組みが存在したので、一年生議員でもそこに加われた。)

     しかし、「仕事がない」「法案に賛成するだけでいいのか」というけど、イギリスだとそんなもんだよなー、と思って、そっち方面に詳しい同僚に話を聞きに行ったら、「その通りだ。下っ端の与党議員はまったく政策決定に影響を持たない」と同意してくれた。与党議員から100人ほどが大臣・副大臣などの役職で政府入りするが、それに入れなかった議員は、採決時の駒に過ぎないのだとか。民主党はイギリスを見本とした統治方式を導入すると約束してきたのだから、そうなるのは不思議でない。その意味で、小沢氏が「議会制民主主義は、多数党が政権を構成することだから(内閣と党は)一体だ。国会議員自身も、よくそこの大きな転換が分かっていない」というのは間違っていない。政府ポストに入り損ねた民主党議員が自民党の族議員のようなやり方で政策決定に入り込もうとしているなら、それは逆行だし公約違反だ。

     といっても、小沢氏が「国会や選挙に関する法案の立案作業などについては、自ら率いる幹事長室で行う考え」だというのは、それも明らかにイギリス式から逸脱しているわけだが。

  • 2009−10−5(月)の夜
     大学院の統計分析のクラスは、教えるのが今学期でもう4回目であり、同じ教科書を使って同じ内容を繰り返してるんだけど、やっぱり毎回講義ノートにけっこう変更を加えている。先学期の学生の反応と、今学期のこれまでの状況を考えて、〜〜の部分の説明にはもっと時間をかけるべきかとか、〜〜の点については例をもう1つだそうとか。学生が質問に来ると、どこで躓きやすいのかが分かるのでとても参考になる。そんなわけで、繰り返して教えてるクラスなんだけど、やっぱり準備にけっこう時間がかかっている。
     先週やった2次元の同時確率分布・共分散のところがおそらく最大の山で、そこを乗り越えるとけっこう楽になっていくようなのだが、でも明日のクラスで扱う標本分布の話もどうも難しい場所のようであり、今日はその部分の講義ノートにたくさん修正を加えて準備した。新しい説明の仕方を1つ思いついたので、それを明日話すのがちょっと楽しみである。いい効果がでればいいが!

  • 2009−9−30(水)の夜
     南太平洋のサモアでは大地震と津波のために大きな被害が出ているとのこと。僕は14年前にバックパック旅行をして、サモアにも3週間ほど滞在したのだが、そのときに2ヶ所滞在した田舎の民宿のうち1つは、どうやら震源からもっとも近いあたりらしく、「20ほどの村は壊滅」と報道されているのを考えると、その村も民宿も、悲しいことに地上から消えてしまったかもしれない。ニュースを検索していたら、オーストラリアの中学校の先生がサモアに旅行していて亡くなったという記事を見つけたのだが、その人が滞在していたのもそのあたりだったようで、もしかしたら同じ宿だったかもしれない。その村は、ウポル島の中で首都から最も離れた場所に位置し、海は恐ろしく綺麗で、僕は毎日シュノーケルを付けて海に入って熱帯魚や珊瑚に見とれていたものだ。村の子供達は朝から晩まで浜辺で遊んでいて、大きな子供たちが小さな子たちを世話している様子や、その中で一番下の年齢層の男の子達が一日中全裸で過ごしていることに微笑ましく思ったものである。小さな子は遊び疲れるとそのまま砂の上で眠ってしまっていた。あの頃の幼児たちはもう立派な青年になってるはずだが、うまく津波から逃げられただろうか。村は復興するだろうか。

  • 2009−9−25(金)の夜
     自分の仕事の内容は大好きだが、でもその中で採点だけはどうにも好きになれない。どうしたことか、いま採点の仕事が重なっていて、それに時間がとられてしまっている。大学院の統計のクラスでは毎週大量の宿題を課しているので、毎週採点の山。学部のクラスでは昨日テストをやったので、それを採点しないといけない。更に、なぜか今学期は4人も大学院生が比較政治学でコンプ(総合試験)を受けたので、その答案も読まねばならない。なかなか大変だが、でもこの山を過ぎればちょっとマシになりそうだ。

  • 2009−9−16(水)の夜
     昨日の朝、キャンパスの一部で停電が起きた。僕の研究室がある建物は大丈夫だったけど、火曜午後の授業で使う教室の入ってる建物はその被害を受けた。
     担当部局から全学に連絡のメールが次々と出されて、「復旧の見込み立たず」「一部の建物は昼過ぎに復旧予定」とか逐一報告があったのだが、そのうち、僕が授業で使う建物を含めたいくつかではその日のうちの復旧は無理とのことで、それらの建物に入ってる教室での授業は「今日は全て休講」とのメールが来た。
     おい、そんなこと勝手に決めないでくれ!週1回3時間の授業が1回休みになったら大変なことになる。補講をしようにも、全員の都合の合う日が見つかるかどうかも分からないし。なんだか頭にきて、絶対に休講しないで今日やってやると心に決めた。秘書さんに頼んで代わりの教室を急いで確保してもらって、僕は学生達にメールで連絡。しかし、その授業は僅か数時間後だから、メールを見ない人もいるかもしれない。急いで教室変更の告知ビラを作って、その建物に向かった。案の定、その建物の全ての入り口には休講との張り紙がしてあったので、一つ一つの入り口を回って、教室変更の張り紙をしてきた。それでも何人かは来ないかもなーと思っていたのだが、嬉しいことに12人全員が出席。そんなドタバタがあったので昨日は非常に疲れたけど、でも勝手に休講にされるのを阻止して全員相手に授業できたのは嬉しかった。

  • 2009−9−12(土)の午前中
     [私信] 高校時代の同級生・KT君、せっかくメッセージを貰ったけど、そっちのメールアドレスが分からないので返事ができないでいます。これを見たら、koアットunt.eduにメール下さい。メッセージ有難う!

  • 2009−9−7(月)の午後
     今日はレイバーデイの休日。でも僕は朝から学校に来ているのだが、学部内は非常に静かである。
     大学で使ってるパソコンは数年に一回新しくしてもらえるのだが、今年は僕に順番が回ってきて、DellのOptiplex 960をもらった。去年か一昨年までは、大学内にパソコンを組み立てる部署があって、Windowsを使う教員はそこで作られたパソコンを使うことになっていたのだが、どうした理由かそれは廃止されて、今はメーカー製のパソコンになった。
     パソコンの性能自体について、今まで使っていたモノに特に不満もなかったし、新しくなってそんなに処理速度が速くなった気もしない。しかし、新しい横長型のディスプレイは素晴らしい。22インチ・解像度1680X1050で、いろんな状況でウインドウを2つ並べて作業することができる。論文を書くときはLaTeXのソースを書くウインドウとDVIファイルを表示させるウインドウを並べるし、Stataでデータ分析するときは主ウインドウとDo File Editorを並べるし、論文を画面上で読むときは隣に並べたウインドウでメモを取りながら読むことができる。使ってみるまではこんなに便利だと思わなかった。

  • 2009−9−4(金)の午後
     アメリカ政治学会が開催中で、僕は今年は行かないのだが多くの同僚がそっちに出張中なので、学部内は非常に閑散としている。「なんか静か過ぎて退屈なくらいだなー」なんて思いながら論文を執筆してたのだが、気がついたらやたら集中して捗っていたので驚いた。静かなのもたまにいいものだ。

  • 2009−9−2(水)の午前中
     秋学期が本格的に始まり、昨日は担当する2つのクラスが両方あった。学部のクラスが11:00から12:20と、大学院のクラスが2:00から4:50まで。しばらく夏休みだったために身体がなまっていたのか、1日に2つやったらさすがに疲れた。けっこうグッタリ。まあ、すぐにまた慣れてくると思うけど。それから、休み中は学期中よりも英語を話す機会が少ないせいだろうか、いまいちスラスラと言葉が出てこないことがあった。これもまたそのうち戻ってくると思うが。

  • 2009−8−30(日)の午後
     前回の自民党圧勝から今回は一気に民主党圧勝に逆流が起きた。小選挙区制選挙では得票の変化が増幅されて最終結果に現れるので、大きな変化が起きやすい。それは確かにそうなのだが、しかし今回の変化の大きさはそれだけでは説明がつかないほどの規模である。
     イギリスの下院選挙は単純小選挙区制で、大きな変化が起きることで知られているが、それでも、ここまで大きな変化は起きない。第二次大戦以降、二大政党の議席率変化で最大のものは、ブレア政権を誕生させた1997年選挙で労働党が前回に比べ議席率を1.53倍に増やしたケースである。今回の民主党は2.73倍であり、比較にならないほど大きい。
     また、民主党が獲得した308議席は、総議席480の64.2%であるが、戦後イギリスの最大議席率記録は1997年労働党の63.6%であり、この点でも民主党大勝の規模の凄さが分かる。
     つまり、今回の総選挙で起きた変化は、日本の政治史上での歴史的出来事というだけでなく、世界的に見ても記録的なのである(ただし、発展途上国ではこのくらいの変化が起きることはある。また、与党敗北のサイズでいえば、今回の自民党の負け幅以上の大敗は先進国でも起きたことはある(例えばカナダ1993年))

     長期的(例えば農村人口の減少)、中期的(例えば選挙制度改革)、短期的(例えば麻生首相の失言)のいろんな要素が集中して、この巨大な変化が起きたのだと言える。さて、今後の注目は、自民党がこの大敗から立ち直れるのかということ。朝日新聞はさっそく「壊滅的大敗」と書いているが、前回2005年に「壊滅的」と言われた民主党が今こうなったことを思えば、それを言うのはまだ早すぎるのではないだろうか。民主党は前回113議席だったわけだが、今回自民党は119議席を取っている。自民党の今後の課題は、民主党が過去4年間やってきたことを真似できるかどうか。即ち、(1)分裂しない、(2)比例復活もできなかった候補が地道に選挙区で活動を続ける、(3)緻密な選挙戦略を練る。特に(2)は、これまで与党慣れしてきた自民党政治家たちにとって難しいかもしれない。
     健全な政党政治を日本に確立するためには、政権交代が起きることはまず当然必要だったわけだが、それだけでは十分でなく、野党になった側が強力な野党として存続して緊張感を生み続けることも必要である。世の中には「ざまみろ自民党、このまま滅亡しちまえ」と思ってる人も少なからずいると思うが、僕は日本のこれからのために強力な野党がしっかり存在し続けて欲しいと思う。

  • 2009−8−28(金)の午後
     昨日から秋学期の授業が始まり、僕の担当するクラスの一つも早速昨日あった。
     これまでは各学期の授業はいつも月曜日から始まっていたのだが、それが今学期から木曜日スタートになった。大学のずっと上の方での決定だとのこと。その理由は、最初の木・金で準備的なことを全て終わらせて、翌週は最初からもう本格的に内容に入れるようにするためだとか。
     しかし、それはまるで「最初の木・金は来なくていい」と言ってるようなものじゃないか、第一回目の出席率がひどく下がってしまうんじゃないか、と心配していた。しかし、僕の予想と心配はまったく外れ、登録した48人のうち44人が来た。従来よりも良い出席率かもしれない。

     この時期は、学内地図を見ながら歩いてる学生をたくさん見る。新年度が始まり、大学全体に活気が戻ってきた感じがするこの8月末は、僕のもっとも好きな時期かもしれない。歩いていてすれ違う学生達の顔にも意欲と希望が溢れている感じがする。(この先だんだん、疲労やストレスの顔が増えていくのだが。)

  • 2009−8−25(火)の深夜
     日本文理高校は残念ながら決勝戦で敗れてしまった。まったく優勝候補でもなかったチームが快進撃して、でも最後に決勝で負けてしまうというのは、今年の大学バスケでの我が母校MSUと同じパターンだ。とにかく、数日間の興奮と喜びを与えてくれた選手たちに、ありがとう+おめでとうと言いたい。

     昨日は新年度初の教員会議で、ほとんどは連絡事項で特に重要な案件はなかったが、新採用の3人にみんなで歓迎の拍手をしたりした。僕は就職5年目に入るわけだが、数えてみたら政治学部の同僚たちのうち約半数は僕が来て以降に入ってきた人たちだ(その人たちみんなが若手というわけではなく、ベテランが他大学から移籍してきたケースも多い)。入れ替わりの激しい場所であるが、でも雰囲気の良さはずっと変わらないのでとても嬉しい。

  • 2009−8−22(土)の夜
     凄い!新潟県勢初の甲子園準決勝進出を果たした日本文理高校が、なんと準決勝も勝ってついに決勝へと駒を進めた。
     新潟県は伝統的に高校野球の弱い県で、だいたいいつも甲子園では一回戦負け(春のセンバツは出場無し)というのがお決まりのパターンなのだが、どうしたことか今年の日本文理高校は強い。
     何より嬉しいことに、小学校時代からバッテリーを組んでるという伊藤投手と若林捕手の出身地は、僕が出生から6歳まで過ごした関川村なのである。豪雪地帯にある人口7千人弱ほどの小さな山村からそんな凄い選手が同時に2人も出たんだから、とても嬉しい。このまま決勝も勝って欲しい!!

  • 2009−8−18(火)の夜
     オーストラリアのラジオ局から電話で取材を受けて、日本の政治について30分ほど話を聞かれた。上手く答えられた質問もあったが駄目だったものもあり、終わってからなんだかガッカリした。

     「政権選択を最大の争点にした衆議院選挙」とニュースで決まり文句のように言われているが、う〜ん、政権選択が争点ってのは本来おかしいんじゃないかなぁ。他の多くの(全てではない)民主主義国では、選挙で政権選択がされるというのは当然の話であって、争点は別に存在する。例えば経済政策が与野党間の争点になって、有権者がそれを軸に政権政党を選ぶ、とか。または外交政策だとか教育政策だとか社会保障政策だとか。去年のアメリカ大統領選挙では、イラク情勢とか経済危機への対応とか医療保険制度とかが争点になって大統領選びが行われた。「どっちが大統領になるかを争点にした大統領選挙」なんてことは言わない。
     もちろん、これまでの日本の選挙では政権選択が事実上不可能だったのは確かであり、その状況と比べたら、二大政党のどっちもが政権を獲得しうる今回の選挙はこれまでとは根本的に異なる。だから「政権選択」という言葉がキーワードになるわけで、それは理解できる。でもそれは今回限りにして、この先は選挙で政権選択をすることが普通のこととして受け止められるようになって欲しいものである。

  • 2009−8−17(月)の夜
     研究予算を使って外付けハードディスクを購入したのだが、なんと容量が1テラバイトで、それが100ドルちょっとで買えた。数年前に買ったときは150ギガバイトで確かそれより高価だったと思う。僅かの間に急に大容量化と値崩れが進んでいたようだ。
     しかし、昔はハードディスクがすぐ一杯になるので、ファイルをCDに焼いたりして容量を確保してたものだが、こんなにハードディスクが大きくて安くなると、そういう必要もなくなるんだろうなぁ。この世界の変化の速さは恐ろしいくらいだ。大学で使ってるパソコンは4年前に就職したときからのモノなのだが、近日中に新しいモノに替えてもらえるそうで、今度のはプロセッサーが2.66GHzでメモリが4GBだとか。ちょっと前の基準からすると信じられない数字だ。

  • 2009−7−23(木)の夜
     今日は政治学部の教員会議があったので大学に行ってきた。連絡事項ばかりで、別に議論する事項などはなかったのだが、20人くらい(3分の2以上?)も集まって、学部長も「夏休み中なのにこんなに集まるとは思わなかった」と言っていた。休み中なので、来なくたって全然悪い印象を持たれることもないのに、それだけ集まったのだから凄いことだ。僕も実際、「久しぶりに多くの同僚達に会えるなー」とこの会議を楽しみなくらいに思っていたし、他にもそういう人は多かったかもしれない。会議が終わってからも廊下とかでみんなが雑談したりしていたし、やはりこういうところに学部内の雰囲気の良さが現われるのだと思う。こういうみんな仲良しの職場に居られて幸せだ。

  • 2009−7−13(月)の夜
     今日の日中は気温が41度とかになっていた。エアコンが普及する前は、人々はどんな暮らしをしていたのやら。こんな日にエアコンが故障したらどうなるかと考えるとゾッとする。
     ここ数週間取り組んでいた論文は一応一通り完成したので、数日前から次の研究に取り掛かっている。一つの論文に没頭してそのことだけを考え続けてる間はそれはそれで充実してるけど、新しい研究をやり始めたときの新鮮な気分もまたいいものだ。

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