- 2006−4−30(日)の昼
うちの学部で昨日、マルチレベルデータの分析に関する研究会が開かれた。外部からのゲスト6人を招いて論文を発表してもらって話し合うもので、参加者は、ゲストとうちの学部の教員と院生を合わせて30人くらい。僕はこの会の実行委員3人のうちの1人だったので、ここしばらくはこの会の関係の雑務に大忙しだった。特に、ゲスト6人のうちの3人はアメリカ国籍を持っていないので、交通費と謝礼の支払いに関する複雑な決まりに悩まされた。また、ゲスト達が金曜の午後に到着してから今朝出発するまでの間は、送迎とか食事とかのお世話をする仕事も大変だった。
でも、研究会自体はうまくいったと思う。僕も学ぶことが多かった(もともと、このテーマでやろうと言い出したのは僕だったし)。でも、この会のために週末の半分が消えてしまい、採点の仕事が溜まりに溜まって大変なことになっている。今日から火曜日の夜(または水曜の朝・笑)までは採点マシーンと化して猛烈な勢いで仕事しなきゃいけない。
- 2006−4−27(木)の夜
沖縄市長選で当選した東門美津子氏(社民党の前衆院議員)について、経歴に「オハイオ大学大学院修士課程(コースワーク)修了」と書いてあったので、なぜわざわざ(コースワーク)と但し書きしてあるんだろう、もしかして修士論文を出してないとかじゃないか?と疑問に思って調べてみたら、二年前にすでに一度問題になっていたようだった。授業は全部取ったけど修士論文を提出していないという状態なのに、それまでは「修士課程修了」と名乗っていて、それが問題になったそうだ(ソース)。そんなことがあったので、今回は「修士課程(コースワーク)修了」にした模様である。馬鹿馬鹿しい。論文を出してなくて学位を取得してないんだから、結局「修了」じゃないんであって、カッコで注釈をつければいいってもんじゃないだろう。姑息で、汚らしい。ちゃんと論文が合格して卒業した人々に対して非常に失礼だ。
- 2006−4−25(火)の夜
明日やるテストの問題、今朝からやっと作り始めて夕方には印刷完了。もう1つのクラスのほうの明日の講義用スライドも今日作った。雑用の仕事に時間を取られ、先週末は学会出張したりしたため、いろいろ仕事が立て込んでいる。まだ採点を始めてもいない課題が机の上に積んであるのに、明日テストをやったらそれも採点もしなきゃいけない。こういう状態では、なんか大事な用事を忘れちゃってないか心配になる。
- 2006−4−23(日)の夜
シカゴでの学会は、いろんな人と会って話して、自分の発表もうまくいって、とても有意義だった。自分の発表は昨日の朝8時半から。朝一番のパネルにはたいして人がこないものだが、なんと10人くらいも聴衆が来ていて、ちょっとビックリ。発表では、途中2ヶ所で会場の笑いを誘うことにも成功。しかも、予定していたわけじゃなく全くのアドリブだったので、なおさら嬉しい。やはり人前で話すことにどんどん慣れてきているんだろう。論文の内容についても、討論者の人や他の発表者から好意的な評価を受けた。夏休みに入ったらこの論文の作業をガンガン進めて、早く投稿してしまおう。
- 2006−4−20(木)の朝
今日これからシカゴへ出発。2泊3日の学会出張。ここ数日忙しかったのでなんだか疲れてるけど、久しぶりに会う友達とか、シカゴの旨いモノとかを楽しみに行ってきます。自分の発表は土曜日の朝。スライドは作ったけど、まだ発表の練習はしてないので、現地で空いた時間などにやろうと思う。行きの飛行機の中では別の論文の作業をしなきゃいけない。
- 2006−4−16(日)の朝
学会の論文、今日までに討論者の人に送らねばならなかったのだが、今朝ついに送信した。金曜の夜は、10時から深夜1時まで仮眠して、それから朝8時までぶっ続けで書き、また3時間弱くらい寝てから更に書き続けて、夕方にほぼ完成した。細かいところをいろいろ変えて、今朝送信。
完成してホッとしたけど、でも、途中で思っていたほどには良いものにはならなかった気がする。まあ、これは仮分析なので、本分析の結果次第だ。
さて、今度は発表用のスライド作りをしないと…。あと、明日の授業の準備もまだだった…。
- 2006−4−12(水)の夜
学会発表の論文、一時はどうなることかと思ったが、ここ数日、馬力をブルンブルン発揮したせいで、なんとかギリギリ間に合いそうになってきた。しかも、けっこう面白いモノが出来そう。データが揃わないので、代替的なデータを使っての仮分析になるけど、なるべく早い時期に本分析をやって、ジャーナルに投稿したいと思う。
- 2006−4−8(土)の午後
春学期も学期末が近づいてきて、いよいよ忙しくなってきた。再来週の学会で発表する論文の進行が大幅に遅れていて、毎日冷や汗をかきながらその作業を進めている。授業とその準備だけはサボるわけにいかないので、時間のやりくりが大変である。
授業のほうは、今学期も順調で、特に片方のクラスは毎回かなりいいムードで進行している。このまま問題なく学期末を迎えたい。
- 2006−3−27(月)の夜
いつも月曜になると、「週末の間に予定してたことがあまりできなかったなー」と思うのだが、この週末は、やろうと思ってたことをほぼ全てやって、けっこう生産的だったと思えたのでなんだか嬉しかった。先々週破損させてしまった裏庭のスプリンクラーのパイプを自力で修理して、庭の芝に肥料を撒いて、税金の書類をやって、学生のテストと課題の採点をやって、授業の準備もやった。テストの採点については、「月曜に返却して解説するから、月曜はサボらずに来いよ」とクラスで言ってしまったので、どうしてもやらねばならなかった。大量の採点をしながらだんだんウンザリしてきて、「あんなこと言わなきゃよかった」と何度も思ったけど、でもそれを言ったために結果的には仕事が大きく捗ったので、やはり言ってよかったと思った。
税金の申告は、毎年この時期にやらねばならない年中行事である。今年は就職して初だし、引っ越したこともあって、例年といろいろ変わって時間がかかった。でも、じっくりと書類を読んだりネットで調べたりしたので、仕組みがちゃんと理解できたと思う。来年のために詳細なメモを残す。
テキサス州には州の所得税がないのだが、去年の5月まで住んでたミシガン州には今年もやはり申告しなきゃならない。年の途中で引っ越したので、書類の内容も複雑になったが、なんとかできた。ミシガン州に税金の申告をするのはこれで最後で、来年からは連邦の税だけをやればいい。テキサス州は、消費税が高い代わりに、所得税がない。これのおかげで州民の書類作業はずっと軽減されるし、州政府の租税事務もずっと楽になってるに違いない。
といっても、アメリカに住んでる限り、連邦の所得税はかならず払わねばならず、その書類作業は避けられない。これがまた、えらく複雑にできているのだ。何をしたら幾ら控除になる、とかのルールが非常にたくさんあって、ややこしいのなんのって。今年はさらに、ハリケーン・カトリーナで家を失った人を60日以上無償で泊めてあげた場合、1人につき500ドル、最高2000ドルの控除、というタイムリーな新ルールもあった。こういう複雑な控除ルールは、政治家が自分の支持者に対して「自分は議会で頑張って活動して、こういう控除を新しく作ったのだ」と宣伝したいがために次々と作り出されている。税制はどんどん複雑になり、それを処理する政府の事務費用も膨大なものになっているらしい。
ロシア・東欧あたりでは、各種控除や累進税率を全て廃止して、所得レベルに関わりなく一律の所得税を課すという単純な税制を取り入れる国が増えてるそうだ。極めてシンプルなので、租税事務にかかる費用が大きく減るし、シンプルなために税の抜け道も塞げるということらしい。面白いものだ。でも、アメリカでそれが実現するかどうかというと、かなり疑わしい。前述のような政治家たちは宣伝のタネが減るのを嫌がるだろうし、税金対策のアドバイスや税金申告書類の代行を商売にしている業界からの猛反発があるだろうし。さらに、税制というのは政府の政策の一部であって、税制を変えることによって政府は市民の行動を操作することができる。例えば、住宅ローンの利息分を控除することによって、政府は市民が家を購入することを間接的に奨励している。市民が住宅を所有するか借家・アパートに住むか、というのは、国のマクロ経済に影響を与えるだけでなく、新移民がその社会に解けこむかどうかをも大きく左右すると言われる。そんな政策手段を政府が手放すかどうかといったら、それはあまり現実的とは思えない。
まあ、少なくとも州の所得税がなくて申告の手間が半分で済むというだけでとりあえず満足すべきだろうか。
- 2006−3−21(火)の夜
昨夜は、World Baseball Classicの決勝戦をテレビにかじりついて観た。ハラハラする展開だったけど、優勝して本当に良かった。最高に嬉しかった。
それにしても、結果的に優勝したからいいようなものの、出場辞退が相次いで最強チームを結成できなかったことは残念だった。松井や井口が入った、これ以上ないという代表チームが世界の強豪と対戦するところをファンは見たかったし、また、アメリカに勝つところをぜひ見たかった。
日本が韓国に負けた頃、ある野球ファンのアメリカ人に、「韓国が最強チームを組織できたのに対して日本はできなかったからかな。松井は日本でバッシングを受けているか?」と訊かれた。ネット上の掲示板ではそれはもうさんざんだが、しかし新聞などの大手メディアでは、「愛国心が足りない」という種の松井叩きは見なかった。それは良いことだと思った。もちろん僕も松井らの欠場を残念に思ったが、彼らの行動は非難されるようなことじゃない。代表入りを辞退したことによって、ファンは減ったかもしれないけど、それを織り込んだ上で出るかどうかを本人が決められるということが大事だと思う。プロ選手なんだから、例えば大怪我をする可能性とかを考えたら、やはり本人の個人的判断が尊重されるべきだ。
辞退したら本国でバッシングされる、国に帰れなくなる、家族にまで迷惑がかかる、というようなプレッシャーのために参加せざるを得なくなるような国は間違っている。愛国心というのは自然な感情だし、美しいとも僕は思う。でも、愛国的行動を要求する社会的プレッシャーによって個人が自分の判断をできなくなるような状態は異常だ。日本がそんな国じゃなくて(少なくとも大手メディアの扱いにおいては)、僕は嬉しかった。
- 2006−3−19(日)の夜
バスケの敗戦は痛かったけど、昨夜の野球で日本が韓国に勝って決勝進出を決めたのでかなり気持ちが上向きになった。本当に勝って良かった。
ここ数日、天気が悪い。この乾燥した土地にしては珍しく、昨日あたりからは大雨になっている。家の裏庭では、芝生が完全に水没して、大きな池のようになってしまった。

水没してしまって、芝が腐ってしまわないか、心配である。でも、雨を止めることは自分にはできないので、様子を見守るしかない。
- 2006−3−18(土)の午前中
ここにはしばらく書いてなかったが、母校MSUのバスケに今シーズンも熱狂していた。いま勤務する大学のチームはそんなに強くないので、やはり母校のチームに注目が行く。同僚達も自分の出身校のチームを応援してる人が多いので、シーズン中はその話で盛り上がったり、おちょくりあったりして楽しんでいる。
今シーズンのMSUは、前評判が高かったのにどうもイマイチだった。才能ある選手は揃っているのに、調子の浮き沈みが大きかったりとかして、結局、BigTenの公式戦は8勝8敗というさんざんな成績で終わった。でも、いつもシーズン終盤に調子を上げる傾向があるので、最後の全国トーナメントではやってくれるさ、と期待していたのだが、昨日の一回戦、格下のジョージ・メイソン大学に完敗。あっけなくシーズンが終了した。
かなりガックリして、昨夜からずっと魂が抜けてしまった感じ。でも、同僚達とやっているトーナメント予想大会では、現在同率1位なので、それがまだ救いだ。
- 2006−3−11(土)の午前中
今日から春休み。でも仕事山積。
昨日の午後は学部の教員会議があった。主要な議題は、来年度の大学院生への財政援助のこと。うちの学部では、毎年30人弱の大学院生を、ティーチング・アシスタント又はリサーチ・アシスタントとして雇って給料を支給している。それを来年は誰にやるかを話し合った。これは、院生にとっての死活問題というだけではなく、教員の側からしても、自分と研究分野の近い院生がいると共同研究できたりするので、重要な案件である。
現在、支給を受けている院生のうち、見込みのない、または仕事をちゃんとやらない学生をクビにしたりもする。配られた名簿を見ながら、「誰々は自分のクラスを取ったけど、全然発言しなかった」とか「誰々はもう4年目の終わりなのに何も進んでない」とかそういう意見を出し合って議論した。僕はまだ大学院のクラスを教えたことがないので、ずっと黙っていたけど、僕も大学院生の頃はこうやって話し合われていたんだろうなー、と(当たり前なんだけど)思ったら変な感じだった。
それから次は、来年度の入学希望者のうちの誰に支給するかという問題に移った。こっちは、援助支給のオファーを出しても他の大学に取られてしまう人が出るに決まってるので、ランキングを付けて上から順にオファーしてゆく感じになる。GREやGPAの点数、出身大学などの情報を参考にいろいろ話し合った。僕も一言だけ、「外国人を判断するときに、GREのVERBALセクションの点はあまり参考にならないと思う。TOEFLのほうがまだいい。」と発言した。あと、今年までは受験者にライティング・サンプルの提出を要求していなかったけど、来年からはそれを必須にすることを決定した。
- 2006−3−7(火)の夜
僕の所属する学部の大学院生は、2つの分野で「コンプ」(総合試験)に合格しなければならない決まりで、各学期1回、それを受験する機会が与えられる。その度に、僕ら教員は問題を書いて、答案を採点しなきゃいけない。しかも僕の場合は「比較政治」と「方法論」の2つの分野に所属してるので、コンプ関連の業務はけっこう多い。
今学期は、なんと6人もの学生が「比較政治」のコンプを受験した。これは学部の歴史上最多なんだそうだ。だから、全員の答案を採点するのに、先週末は相当の時間を費やした。全て論述式だから読むのに時間がかかるのである。全員合わせたら軽く100ページを超えていた。目が潰れるかと思った。
「比較政治」分野の教員全員がその6人の答案を読んで、それぞれに「優等合格」「合格」「不合格」の3段階のどれかを付けて、それから集まって判定会議をやった。けっこうみんなの意見は似通っていたので、割と簡単に結論がでた。まあ、優秀な学生もいればダメなのもいる。それはどこでも一緒だろう。
今度は「方法論」の方の採点をする。でもこっちは1人しか受験してないのでずっと楽だろう。春休みの間にやってもいい。
- 2006−3−4(土)の夕方
昨日は結婚一周年記念日ということで、妻と2人で、ダラスにある有名なステーキ店、"III Forks"に行ってきた。外装も内装も、明らかに普通のレストランとは格が違う感じで、客層も、裕福そうな人たちがほとんど。それにしても、店員にも客にも黒人が1人もいなかったのには、なんだか複雑な気持ちがした。
有名人も多くくるらしくて、入り口のところにサイン入りの写真がたくさん飾られていた。ブルース・ウィリス、トム・クルーズ、リチャード・ギア、レオナルド・ディカプリオ、デミ・ムーア、などなど。クリントン前大統領のは、芸能人のとは違う場所に飾ってあった。さすがにそれはそうか。
味は素晴らしかった。僕はステーキを食べたんだけど、肉を口の中で噛んでる間、目が回りそうな気がするくらいに旨かった。ステーキについてきたコーンやポテトも、前菜として頼んだホタテ貝のベーコン巻も、どれも絶品。ただし、水の味は滅多にないくらい不味かった。その水のせいか、食後のコーヒーもいまいち。
妻と、一年前のことを話したりしながら、ゆっくりと食事して帰ってきた。頻繁に行けるような値段の店ではないけど、たまにこういうのはいいものだ。