- 2007−6−25(月)の夜
JSTOR(オンラインの論文書庫)で論文を検索して表示すると、検索した単語が色付きで表示されることに気づいた。ちょっと調べてみたところ、どうやら今年になってから導入された新機能らしい。普段JSTORにアクセスするときは、検索じゃなくて"Browse"のメニューから論文を探すし、画面上で表示せずにダウンロードすることが多いので、今まで気付かなかった。これは非常に便利だ。これまでも、この機能があればいいのにと何度か思ったっけ。
JSTORに加盟している大学等の数が多いトップ10カ国は、米英日加印韓台独伊中の順だとのこと。インド5位は、さすがに世界最大の英語話者人口を持つとも言われる国だし、小学校すら行けない子供が多い割に非常に大学教育が発達している国だ。それから、台湾がドイツより上って凄いなー。人口では台湾はドイツの3分の1以下だというのに。フランス(12位)やロシア(18位)のような大国が10位以内に入っていないことも興味深い。
- 2007−6−22(金)の夜
午後、妻と買い物に出かけて、ダラス郊外にある"Sea Bose"という店に初めて行った。日本の食品が手に入る店は他にもあるけど、ここは鮮魚を扱うことが売りで、刺身用の魚がたくさん並べてあった。しばらく刺身を食べてない僕は大喜びで、とりあえずマグロを購入。しかもお店の人が刺身用に切ってくれるサービスもあり。
家に帰って、日本酒を切らしていることに気付いた。一瞬「ゲッ」と思ったけど、しかし次の瞬間、これは秘蔵の焼酎「野うさぎの走り」を開けろという天の啓示ではないかと思いついて、デヘデヘと顔を緩めながら酒棚に手を伸ばした。
……(絶句)。……(そして涙)。
非常に旨かった。大満足した。日本人に生まれて良かったと心から思った。
- 2007−6−21(木)の午後
今年はなぜか雨が多い。この時期になってもまだ庭のスプリンクラーを作動させていないので、水道料金的には大助かりだ。でも、ここからわずか30分くらい北の街で、数日前に大雨が降って大変な被害が出た。
うちの大学の音楽学部は全国的にも有名なほどのレベルで、大学の看板学部のようなものなのだが、昨夜、そこの教員数人によるジャズ演奏の会が無料であったので、妻と一緒に行ってみた。たぶん中学・高校生を対象としたジャズ教室が今週は開かれているようで、そのプログラムの一環としての教員のよる模範パフォーマンスだったらしい。メインはトランペットとトロンボーン。さすがに大学で教えてる人達だけあり、素晴らしい演奏だった。Tシャツや短パンといったリラックスした格好で演奏するその「カッコいいオジサン」たちの姿に痺れた。とても満足して帰ってきた。
- 2007−6−15(金)の夜
しばらくずっと忙しかったけど、ようやく一段落した感じだ。思えば、4月の学会の直前は大変な思いをしたし、それが終わったら学期末の繁忙期、そして期末試験の翌週からメイメスターで朝8時からの長時間講義をやり、それが終わったらまた学会の準備で必死に論文を書き、そして今週学会に行ってきた。発表はまずまず上手くいったと思うし、いろんな人と知り合えてとてもよかった。
で、一昨日の午後に飛行機でテキサスに帰ってきたのだが、それで終わりではなかった。昨日、この地域の中学・高校の社会科の先生たちに対して日本の政治について話す講師役をすることになっていたので、帰宅後すぐにそっちの準備の仕上げに取り掛かった。深夜までかかって準備して、でも早起きして大学に向かい、朝8時からその会がスタートした。
朝8時から午後2時まで、昼食休憩の1時間を除いても5時間の長丁場である。僕は内容を三部に分け、第一部は歴史的背景から戦後の新政治体制の成立まで、第二部は自民党長期政権について、第三部は90年代以降の変化と今後の展望を扱った。参加者は7人で、みんなそれぞれの学校で世界史や世界地理を教えているけれど日本についてもっと知って授業の内容を深めたいという希望を持っての参加だった。僕にとっても、中学・高校の先生と触れ合う機会なんて初めてなので、新鮮だった。
昼食は主催者が用意してくれたサンドイッチを参加者と一緒にテーブルを囲んで食べた。日本とアメリカの教育事情についての話になり、参加者の人たちによると、中学校の一年目と高校の一年目は難しい年で、新しい環境への適応がうまくいかない生徒が多く出るというので、僕が、「日本でも『中1ギャップ』とか言って、中学校に入って不登校になることが多いようだよ」と言ったら、「こっちでは、子供が学校に来なくなると親が収監されちゃうからねー」と言うのでビックリ。なるほど義務教育なんだから、子供を学校に通わせる責任は親にあるわけだ。「え、そういうことってよくあるの?」と訊いたら、みんな普通の顔で、「あるある。最初は罰金で、それでも来ないと収監だね」と。ひゃー、驚き。厳しいんだなー。
講義は順調に進んだが、さすがに長時間なので、どんどん疲れてきた。午後の部ではけっこう座りながら話していた。2時ちょっと前に無事に終了。疲労困憊の極みで、家に帰ってきてすぐにベッドに潜り込んだ。夕方まで寝たら復活したけど、それまでは本当に具合が悪くて、トイレに行くために起きたときはフラフラだった。ここしばらくの無理がまとめて出てきたのだろうか。
でも今日はほぼ本調子で、ジョギングにも行ったし、ビールも旨く飲んだ。これから数日間は書類の整理などをしてゆっくりして、それからまた別の論文に取り掛かることにしよう。
- 2007−6−8(金)の午後
で、スライド作り。普段、大規模な学会で発表するときはOHPしか使えないので、LaTeXのseminarクラスを使ってモノクロのスライドを作るけど、今回はコンピューターからプロジェクターで映すことができるはずなので、初めてbeamerクラスを使ってカラーのスライド作りをやってみた。前にprosperクラスを使ったことはあるけど、すっかり綺麗サッパリ忘れちゃってたので、最近人気が上がってきてるらしいbeamerを新しく使ってみよう、と。
結果、けっこう簡単にできたし、仕上がりもなかなか。もっと時間があれば表やグラフの見栄えにも凝れただろうけど、明後日にはもう出発で、その前にもう1つ片付ける仕事があるので、この程度にしておこうと思う。
- 2007−6−6(水)の午後
ふー、また壮絶な日々だった。
4月の学会で発表した論文を、来週別の場所で発表することになっていて、大幅な変更、っていうか、問題意識以外はほとんど全部違う論文になるくらいの修正を加えた。メイメスターの授業をやってる間はなかなか捗らなかったので、先週の木曜に授業が片付いてからは猛烈な勢いでこれに取り組んだ。昼も夜もないような生活。おとといが締め切りだったんだけど、1日遅れてしまい、昨日の夜にやっと送信。そうしたら一気に疲れがでた。
さて、今度は発表の準備。スライド作りなどに取り組まないと。
- 2007−5−31(木)の夕方
昨日が最後の授業で、今朝、期末試験をやった。ちゃんと全員受験してくれてよかった。家に帰ってきて一気に採点を片付けた。短期集中のため、ちゃんと内容を理解する余裕がなかったのだろうか、試験の平均点は思ったより低かった。だからけっこう甘い補正を加えて成績を決定。さっそく最終の成績を大学本部に提出(オンラインでできる)。これで就職2年目の業務がすべて片付いた!
でも、ボヤボヤしてはいられない。自分の研究のほうの仕事がしばらく滞っているので、これから気合を入れて論文執筆に取り掛からねばならない。
- 2007−5−28(月)の朝
今日はメモリアル・デー(戦没軍人を追悼する日)でお休み。アメリカに長年住んでいるけど、これまで毎年この時期は夏休みでどうせ毎日が休みの時期だったから、非常に印象の薄い休日だったけど、今年は「メイメスター」のクラスを教えているので、初めて休みを実感することになった。金・土・日・月と4連休!明日と明後日の残り2日講義して、木曜日が期末試験になる。就職二年目の業務もあと残り僅かだ。
- 2007−5−21(月)の午後
金・土・日と3日間の休みが終わって、今日から短期集中講座の第二週目がスタート。今日はまず中間テストをやって、ちょっと休憩時間を取ってから講義再開。テストが終わったら疲れて帰っちゃう学生が多いのではないかと心配してたのだが、再開後の講義にもほぼ全員近くが出席していた。「戻ってきてくれてありがとう」と言ったら学生達は大笑い。
この集中講座では、普通の学期中よりもずっと学生の出席率がいいので、テストの平均点も高くなるかもしれない。まあ、採点してみないと分からないけど。「できれば明日までに採点して返却するよ」と言ったけど、さて、できるかどうか…。
- 2007−5−16(水)の夜
短期集中講座は3日目が終了。すでに全部の内容の3割は消化した。毎日どんどん先に進む。普段の学期だと、50分や80分が1コマなので、ちょうどキリのいいところまで終われずに、コマ切れになってしまうことがよくある。そうすると、次回の講義の最初にちょっと復習をしなければならないわけだが、こういう集中的講義だとその必要がないので、効率的に進行している感じだ。けっこう気に入ったかも。授業終了後の疲労感も心配していたほどじゃないし。
13日の項に書いた韓国のチョコレートの件、韓国人の大学院生に訊いてみたら、もちろんそのお菓子は知ってるし食べたこともあるけど、日本語でそういう意味があるとは知らなかったとビックリしていた。で、Kanchoというのは韓国語ではどういう意味なのかと訊いたら、別に意味などなく、スペイン語か何かなのかと思っていた、とのこと。
う〜ん。。。製造元のロッテは日韓両国にまたがる大企業だから、両国の事情や言葉に詳しいスタッフや役員もたくさんいるだろうに、どうしてそういう命名をしたのだろう?
- 2007−5−14(月)の夕方
短期集中講座の第1日目。朝8時からなので、やはり遅れてくる学生がけっこういた。僕も早起きするのが大変だけど、なんとか朝型生活のサイクルを作りたいと思う。途中、区切りのいいところで10分間の休憩を3回入れつつ、ほぼ時間通り11時40分くらいまで講義し、進行予定通りに進んだ。
28日が「メモリアル・デー」で学校が休みなのに気付かずにシラバスを作ってしまってたので、授業終了後に改訂版の進行予定を作った。明日の授業で配る。
- 2007−5−13(日)の昼
前回、僕が成績を入力するとすぐに学生が自分の成績を知ることができると書いたけど、それは僕の勘違いだったようで、成績報告の締め切りが過ぎて、全部出揃ってからまとめて学生に開示されるようだ。ということは、文句が来るとしたら来週なのか…。
春学期がついに終わったわけだが、僕の夏休みはまだやってこない。春学期終了の翌週からすぐに始まる「メイメスター(Maymester)」という3週間の短期集中学期で、いつもの「比較政治学」を教えるからである。わずか3週間で普通の1学期分の内容を終わらせるので、月曜から木曜まで毎日、朝8時から11時50分までの長時間の講義になる。毎日ヘトヘトになるのは間違いない。メイメスターの授業を教えたことのある同僚からは、「他のことは何もできないよ」と脅かされているのだが、でも今月末までに仕上げなければいけない論文もあるし、大変な毎日になりそう。
全然関係ないけど、うちから30分くらいのところにある韓国系スーパーで面白いお菓子を見つけて、つい買ってしまった。浣腸チョコレート。
- 2007−5−10(木)の昼
ふー、ちょっと大変な日々だった。先週が授業の最終週で、課題の返却とかまとめの講義とかいろいろ。統計のクラスではロジット・プロビットについて扱った。政治学ではこれらの手法を使うことがけっこう多いので、実際の研究で出てくるような例をいくつか挙げて説明することができてよかった。
で、今週が期末試験週間。期末試験の日程は大学本部が決めるのだが、僕が教えるクラスはどっちも火曜日に試験をすることになった。問題作りが大変だったけど、一気に終わらせることができてむしろよかったかも。試験を実施したあとは採点の作業。比較政治学のほうはその日のうちにガシガシと採点を終わらせて、深夜ごろに最終成績の入力。そして昨日は統計のほうの採点。やっぱり、できる学生とできない学生の幅が大きいなー。そっちも昨夜から今朝にかけて終わらせた。
教員がオンラインで成績の入力を終わらせると、すぐに学生たちがオンラインで自分の成績を見ることができるようになる。喜んだり悲しんだりの姿が大学中に溢れていることだろう。僕は、メールをチェックするたびに学生から文句が来ていないか冷や冷やする。