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2008年9〜12月


  • 2008−12−10(水)の夜
     昨日、教えてる2つのクラスの両方で期末試験をやり、急いで採点。昨日からなんだか風邪気味で大変だったけど、なんとか終わらせた。今学期の業務終了。ふ〜。
     明日から3週間ほど日本へ一時帰国。研究関係の本を持ち帰るし、日本の大学で研究発表をさせてもらうし、いろいろ慌しくなりそうだけど、このくらいまとまった期間の帰国は数年ぶりなので、できるだけ楽しんでこようと思う。

    ===一時帰国の間、更新を停止します。掲示板にメッセージを頂いてもお返事できないと思います。喪中につき新年の御挨拶は失礼しますが、来年もどうぞ宜しくお願いします。

  • 2008−12−6(土)の深夜
     今夜は恒例の、政治学部「ホリデー・パーティー」があった。教員・秘書・大学院生・その他ゲスト・それらの家族たちと、ものすごい人数が学部長の自宅に集まって、飲んで踊っての大騒ぎ。
     このパーティーでは、サンタクロースがやってきて子供達におもちゃを配るという余興があるのだが、去年までそのサンタ役をやっていたベテラン教授がその役を去年限りで引退することになって、新しいサンタ役を誰がやるのだろうという話があったのだが、2週間ほど前、学部長から僕にメールが来て、「サンタになる気はないか」と訊かれた。
     「アジア人のサンタなんていいの?」と訊き返したのだが、「お前はうってつけだ」と言うので、引き受けた。僕はもともとそういうのが大好きなので。
     その後、レンタル衣装のサイズ合わせをしに学部長と一緒に出かけたとき、どうして僕にしたのかと彼に訊いてみた。答えは、「お前のキャラだよ」と。「お前が着任すぐにカウボーイの衣装で授業をしたのが忘れられなくてな」。
     で今夜は、人々が集まってきた頃に二階の一室でこそこそとサンタの衣装に着替えた。レンタルのサンタ服には、カツラ・付け髭・メガネ・帽子までがセットで付属していた。学部長が「サンタが来たぞー!」と言うのに合わせて登場。「ホーホーホー」というサンタのお決まりのセリフを言いながら。
     そして、定番の歌"Santa Claus is Coming to Town"を踊りながら唄った。ただサンタの格好するだけではつまらないから、歌も付けてやろうと思って3日前から密かに練習してきたのである。歌詞の中の"he"を全て"I"に変えて。練習の甲斐なく、途中で歌詞に詰まってしまったが、それでも大喝采を浴びた。大人たちはサビの部分を一緒に唄ってくれたし。

     それから、子供達一人一人におもちゃをあげた。「今年一年、いい子にしてたか?」というお決まりの質問をそれぞれに言いながら。

     おもちゃを配り終わったあと、僕のことを前からよく知ってる4人の子供達に取り囲まれて「あなたは本当はコーでしょ?」とか「トナカイはどこにいるの?」とかさんざん問い詰められたが、学部長夫妻の助けを得て逃げることができ、着替えてパーティーに復帰。4人には更に「サンタ!」と呼ばれ続けたが、しらばっくれて、手を繋いで一緒に踊ったりして遊んだ。とても楽しい夜だった。また来年サンタ役をやるのが楽しみ。

  • 2008−12−4(木)の夕方
     今学期最後の授業をやった。あと残るは来週の期末試験のみ。今日は2つの授業の間の時間を縫うようにして、今年の活動報告書を仕上げて学部長に提出し、某ジャーナルから依頼されていた査読を終わらせて送信した。細切れの時間にうまく仕事を片付けることができると非常に気分がいい。明日は今年最後の教員会議がある。いよいよ年も大詰めだ。

  • 2008−12−1(月)の午後
     昨日、理論の部分を書き終わったらあとはスラスラ書き進められるだろうと書いたが、本当にそうだった。その時点からこれまでに一気に7ページ進んで、あとは結論のセクションを残すだけになった。あー良かった。昨夜から今まではかなり集中してガシガシと書くことができたのでなんだかいい気持ち。睡眠は十分じゃないけど、今は気が張ってるので大丈夫。
     実際に文章の執筆に取り掛かる段階になると、すでに分析結果は出揃ってるし、論文全体の構成も、理論部分に書く内容も既に決まっているわけで、そうすると後は書きたいことを言葉にするだけの作業なのだが、やはり書いてる途中で、「あれ、こう書くとさっき書いたことと矛盾するじゃないか」とか、「この部分を説明する理屈が足りない」とか気付いてストップすることがある。だから理論の部分を書くのは手間取るのである。そういうときに頭を絞って、ウンウン唸って、ときには外に出て歩き回ったりして考えて、その末に上手い繋ぎ方・説明の仕方を思いついたときには本当に思わずガッツポーズしたり飛び上がったりするし、そのときに頭の中を液体がズリュッと斜めに流れるような感覚がするのだが、それが実に爽快極まりない。昨夜も二度ほどそれがあった。自分は好きな職業に就いたんだなー、と実感するのはそんなとき。

  • 2008−11−30(日)の夕方
     連日ひたすら論文の執筆中。書きたいことがうまく英文でまとまらなくて、「うわー、日本語で書けたらいいのにー」って思うこともあるけど、でも実際日本語で論文を書けるかどうかは不明。専門用語を日本語に置き換えることがスムーズに出来るかどうか怪しいし、また、日本語と英語では論旨の展開のやり方が違うような気がするので、英文での論文執筆に慣れてしまった今では、むしろ英文で書くほうが楽なのかもしれない(でも毎日頭をかきむしって苦しんでるけど)。
     しばらく長い英文を書いてないと、書くスピードが明らかに落ちる。ここしばらくは、昔書いた論文の部分改定作業とか、データ収集・分析などの仕事をすることが多く、新しい論文を一から執筆するのは今回のがけっこう久しぶりであり、そのせいか、今回は特に執筆作業に苦しんでいる。でもまあ、理論の部分はもうすぐ書き終わるので、この先はもうちょっとスラスラ書けるようになるだろう。
     今回の論文執筆の作業ではこれまでと違うことを試していて、先行研究を調べて作るメモはこれまで手書きでコピー用紙の裏に書いていたが、今回はそれ用のWordファイルを1つ作ってそこに打ち込んでいる(さすがにこういう用途のときはLaTeXよりもWordが便利だ)。図を描いてまとめるときなどは、わざわざ描画ファイルを作ってそれをWordに貼り付けたりしなきゃいけないし、ファイルの長さも15ページとかになってしまって、見たい部分を探すのに手間取ったりするけど、しかし手書きメモは乱雑な研究室の中ですぐに紛失してしまうので、このほうが僕には向いてるような気がする。また、関連する論文も今まではいちいちプリントアウトしていたが、今回はほとんどのものはPDFファイルを保存するだけでプリントはしていない。今までだと余白に書き込んでいたようなメモも、上記のメモ用Wordファイルにまとめて書いている。今のところは新しい方法を気に入っている。

  • 2008−11−26(水)の夜
     感謝祭のため、今週は木・金が休み。だから今日は大学も閑散としていた。この休みのおかげでちょっと一息つけた感じだ。今学期は新採用教員候補が続々と面接にやってきたりして慌しく、いつもよりも速く時間が流れた感じがする。あと2週間ほどで待望の冬休みだ。

  • 2008−11−23(日)の昼前
     18対49で完敗。役者が違うという感じだった。

  • 2008−11−21(金)の夜
     今シーズンは大学フットボールの試合を観戦する余裕はほとんどなかったのだが、母校MSUはここまで前評判を遥かに上回る快進撃を見せている。BigTenの公式戦は明日が最終戦になるのだが、MSU・オハイオ州立大・ペン州立大の3校が全て6勝1敗で同率首位に並んでいるのである。
     明日はMSUとペン州立大が直接対決し、オハイオ州立大はミシガン大と戦う。MSUは、勝てば少なくとも同点優勝が確定し、さらにオハイオ州立大が負ければ単独優勝となる(ただし、オハイオ州立大が負けることはまずないだろう)。MSUが最後に優勝したのは1990年とのことだから、明日勝てばそれ以来の快挙となる。ランキング的には各上の相手だが、勝てない勝負では決してない。
     これだけ大事な試合なのだから、明日は仕事をちょっと休んで家でテレビ観戦することに決めた。気合を入れて応援しよう。
     ところで、ペン州立大のパターノ監督は81歳という高齢なのだが、今日の激励会の会場で来年もチームの指揮を取ることを表明したそうだ。しかも、今年は怪我のせいで杖をついてることが多かったのだが、来シーズンはスタジアムの入場トンネルから走って出てくることを約束したとか。信じられない。

  • 2008−11−18(火)の夜
     いよいよ秋学期も終盤に入ってきた。今週を含めてあと3週間の授業と、期末試験週間を残すのみになった。しかも来週は感謝祭休みのために半分が潰れるので、もう授業をやるのは残り数回しかない。大学院の統計のクラスもあと2回だけ。中間テストで失敗した人は期末で相当高い点数を取らないと落第するわけだが、全然質問にも来ないのが数人。大丈夫なんだろうか?
     今学期は、授業で教える回帰分析のいろいろな手法を実際に使った政治学の論文を探して、その該当部分を学生に見せて解説するようにしているのだが、これは今のところ成功しているっぽい。ただ、ちょうど良い論文を探すのが意外に難しい。というのは、実際に出版される論文では僕が今教えてるようなのよりもずっと高度な手法が使われている場合が大半なので、わざとちょっと昔の論文を探したりとかしないと、ちょうどいいレベルのものが見つからなかったりする。けっこう大変な作業なのだが、学生達の理解度がそれで深まってくれるんだったら僕は嬉しい。

  • 2008−11−11(火)の午後
     来年度の新採用教員ポストを4つも募集してるので、次から次へと候補者が面接にやってきて、慌しいことこの上ない。ここしばらくずっと毎週1〜2人が来ている。1つのポジションについて3人の候補が来るので、計12人が来るのだ。こんなのは僕が就職してから初めて。
     しかし、全米各地の大学で予算不足のために新採用が凍結されている中で、これは嬉しい悩みと言わねばならない。ここしばらくの金融危機と景気悪化は様々な面に影響を及ぼしているが、大学も例外ではない。けっこう多くの州で、州立大学の予算が削減され、そのために教員の新採用が凍結されている。私立大学も、運用している資産の価値が株価下落のために目減りし、さらに不景気のために寄付金集めが難しくなり、やはり新採用凍結がいくつもの大学で起きている。
     更にひどい場合には、新採用凍結だけでなく、リストラも起きている。アシスタント・プロフェッサー以上の職階は予算不足で切られることはないが、単年度契約の講師や事務職員の職が多くの大学で減らされているらしい。聞いた話では、どこかの大学で、大学本部から学内全ての部署に対して、「予算が10%減るとしたらどの部分が削れるか、リストにして提出せよ」との指令が出されたとか。あくまで「仮想の」予算減への対策と言いつつ、リストが出てきたらそれを元にして予算が減らされるのだろう。
     さてこの経済危機はいったいいつまで続くのか。2年後の中間選挙までにどんな変化が起きるだろうか。

  • 2008−11−5(水)の深夜
     マジック・ジョンソンがさっきCNNのラリーキングライブに出演して、「昨夜は子供みたいに泣いた。自分が生きてる間に黒人大統領を見るとは思わなかった」と話していた。やっぱりそうなんだなぁ。オバマ当選に涙した黒人の人々はきっと、自分の親や先祖が経験した苦難のことを思っていたことだろう。人種差別はこの国の一側面であるけど、しかしオバマのような人が大統領になれるのもアメリカの一面である。オバマ本人が、自分の経歴はアメリカ以外のどの国でも不可能だったと言ってるけど、それはその通りだと思う。

     さて、オバマの圧勝に終わった今回の大統領選挙であるが、二大政党の勢力がどこでどのように変わったのか興味があったので、ちょっとデータを集めてみた。開票が終了していない州もあるけど、もうほとんど変わらないだろう。


     二大政党の総得票のうちで民主党が獲得した票の割合を、4年前(X軸)と今回(Y軸)で比べてみた。右上のほうが民主党の強い州で、左下方向が共和党の強い州。45度線上にある州は、前回と今回で変化していない州で、それより上にあれば民主党が得票率を伸ばしたことになる。首都DCはあまりにも他とかけ離れているので省略した。
     ハワイ州(HI)で大きく伸びているのは、オバマの出身地だから当然で、アーカンソー州(AR)で大きく下がってるのは、クリントン家の牙城だから予備選からオバマは力を入れてこなかったということだろうか。しかしそれ以外は、けっこう思ったよりばらつきが小さく、今回の民主党躍進はある程度全国的な傾向だったことが分かる。

     黒人やヒスパニック系の人々が熱狂的にオバマを支持して投票したということが言われるが、それは州単位のグラフにはどのように現われるのだろうか。下のグラフでは、今度は民主党の得票率変化をY軸に取り、X軸を白人人口パーセントにした。

     ハワイはもちろん例外だけど、それを除くと、むしろ白人人口率の高い州(グラフの右の方)で民主党が伸びたように見える。これは、X軸を黒人人口率やヒスパニック人口率にしても同様である。
     これまで投票に行かなかった黒人が今回は大挙して投票したというのは、各種調査によると間違いないようだが、しかしオバマ勝利は当然それだけによるものではなかった。若者・経済危機で苦しんでいる層・これまで政治に無関心だった人々など、様々なグループがオバマに投票したと言われている。黒人大統領が生まれたというのはもちろん歴史的な出来事であるが、それが人種問題だけによる変化でなかったという点も同様に意義深いことだと思う。もしこれが「非白人の白人に対する復讐」とかであったら、結局人種問題は何も好転していないことになるだろう。

  • 2008−11−4(火)の深夜
     マケインが猛烈に力を入れていたペンシルベニアが、開票開始直後にコロッとオバマ当確に流れ、あっけなくマケイン逆転のシナリオは崩れ去り、その後オハイオで当確が出た時点で完全に試合終了。オバマ大統領の誕生が決まった。
     CNNテレビがインタビューした黒人男性が、「息子が大きくなったら、『初めて黒人が大統領になったときに俺は投票した』と教えてやるんだ。アメリカ人であることを嬉しく思うよ」と言ってたのがとても印象に残った。オバマ当確が決まったとき、テレビは各地で喜ぶ支持者の映像を映していたが、特に黒人の人々が抱き合って涙を流して歓喜しているのを多く見た。確かにこれは歴史的な出来事である。ここ数週間ずっと、どの州でどっちが優勢になったとか、そういう細かい情勢にばかり注目してきたので、ついつい大きな意味を忘れてしまっていたけど。
     しかし、オバマ氏が経験不足でその実力が未知数であるということには変わりはない。言ってみれば、彼はケネディーになる可能性もあるし、カーターになる可能性もある。泣いて喜んだ人々に対して、象徴的な意味にとどまらない実質的な「変革」をオバマは届けることができるだろうか。上下両院で民主党が多数を握っているだけに、公約を果たせなかった場合の失望は非常に大きいだろう。
     1月の就任演説を見るのは楽しみだし、オバマ本人も、有名なケネディーの就任演説を意識して今から演説の内容を考えていることだろう。でも彼が演説だけの人じゃないことを期待するばかりである。

  • 2008−11−3(月)の夜
     さあいよいよ明日が投票日。長い長い選挙戦がついに終わる。これまでの過程を思い返すと、いろんな場面が浮かんでくるし、この選挙戦から生まれた名言・迷言もたくさんある。思い出深い場面がたくさん頭をよぎり、これはまるで大河ドラマの最終回を見るようだ。

     今回の選挙は投票率の大幅な上昇が予想されている。明日は全米各地の投票所で混乱が起きるかもしれない。投票所の前が長蛇の列になって数時間待ちになることはけっこうあるらしいが、明日は普段以上の待ち時間になるかも。投票・開票の過程で不正行為が起きることも十分にありうるし、やはり最後まで目が離せない。どんなドラマが待っていることだろう。

  • 2008−10−22(水)の夜
     先週2%差だったGallup社の調査も、またオバマ候補のリードが広がってきている。しかし今度はAP通信が1%差という結果を出した。別の会社は二桁差と言ってるし、かなりバラつきが大きい。
     でも、オバマ候補が圧勝しそうだというのは大方の見方になってきている。よほどの大事件や大スキャンダルがない限りもう動くことはないだろう。オバマ自身が早くもオバマ政権発足の準備について発言し始めたり、投票日の夜にシカゴで開く巨大屋外祝勝会の会場建設が既に始まったりと、もう勝利は当然という態度がオバマ陣営には見えてきている。大変な接戦だった過去2回の大統領選に比べると、今回はいまいち投票日直前の緊迫ムードが高まらないかもしれない。

  • 2008−10−18(土)の午後
     Gallup社の調査は今日になっても2%差が続いていて、相変わらず統計誤差圏内にある。といっても、他社の調査ではもっと大きな差でオバマ候補がリードしているし、Gallup社が連日発表している3種類の数値の他の2つでは差は4%と8%になっている。
     しかし、各種調査の結果をまとめて見たとき、ここ一ヶ月ほど続いてきたオバマ支持上昇の傾向がここ数日で頭打ちになったことは間違いない。RealClearPolitics.comは、フロリダ州の分類を"Leaning Obama"(オバマに傾く)から"Toss Up"(互角)に戻した。それから、世論調査がどこまで当てになるのかというのも問題である。1月のニューハンプシャー州予備選の例もあるわけだし。最近は携帯電話だけで固定電話を持たない人が増えているので、電話調査が難しくなっていると言われている。
     この長い長い選挙戦もいよいよ最終盤に入ってきた。コリン・パウエル氏がオバマ候補支持を表明するのではないかという話がここ数日出ているのだが、それが本当になればオバマには相当の追い風になるのではないか。外交の経験不足・有事に対処できるのか、という点をずっとオバマは言われてきたわけだが、パウエルからの支持はその部分をある程度埋めることになるだろう。

  • 2008−10−16(木)の夜
     午前中、アメリカ政治専攻の同僚と、マケインの逆転勝利がいかに難しいかということを話していたのだが、午後になって、Gallup社が毎日行っている調査で、両者の差が突然縮まり統計誤差範囲内に入ったというニュースが入ってきた。
     それが偶然の産物(つまり偶然にその日の調査対象にマケイン支持者が多く含まれた)なのか、その日だけの短期的変動(例えば株価の変動のため)なのか、または長期的潮流の見え始めなのか、それはまだ分からない。明日になってみればある程度分かることになると思うが。
     といっても、この時期になると全国的調査はあまり重要ではなく、州ごとの動向のほうが遥かに大きな意味を持っている。結局は総得票率ではなく、獲得選挙人数が勝負を決めるのだから。フロリダとオハイオでオバマが優位に立っていると各種調査が伝えているが、マケインにとってはその両方で逆転しないことにはほぼ勝ち目はない。また、仮にフロリダとオハイオの両方をマケインが取ったとしても、ヴァージニアとアイオワでオバマ優位が固まりつつあると言われている現状では、それでもマケインの勝利は極めて難しいといえるだろう(ヴァージニアとアイオワを合わせると選挙人は20で、オハイオと同数になる)。
     今年は態度未定の有権者の割合がいつもの選挙よりもずっと多いらしいのだが、同僚に言わせると、それもどちらかといえばオバマに有利に働くのではないかとのことだった。

  • 2008−10−12(日)の夜
     あさってが今学期の中間点だそうだ。この日までだと履修放棄できるだったか、そんな決まりがある。始まったばかりのような気がしてたけど、あっという間にもう折り返し点だ。今学期は、新採用教員候補の面接がたくさんあったり、いろんなことに時間が取られる。テストや課題の採点の仕事も多くなってきたし、一週間がいつも驚くほど速く過ぎていく。なかなか大変な日々だけれど、仕事から帰ると息子が喜色満面でテケテケと僕に寄ってくるのが非常に嬉しい。息子の笑顔に元気をもらっている。

  • 2008−10−8(水)の夜
     ノーベル賞受賞者のコメントを読むのはいつも面白い。分野は全く異なるとはいえ、同じ研究者として参考になることが多い。
     南部博士は「ひらめきじゃないですよ。2年間考え続けた」と語ったそうだ。やっぱりそうなんだなぁ。ノーベル賞の人でもそうなんだから、僕なんかはもっと努力しなきゃいけないってことだ。まあ、ひらめきが評価されるよりは積み重ねた地道な作業が評価される方が嬉しいものだと思う。
     益川博士は「いい仕事をしようという高邁な精神はありません。時間があると自然に頭が行く。それだけです」と、また南部博士は研究活動を「謎を解くようなもの。一生の趣味ですから」と語ったとのこと。僕はまだそこまでの境地には達していないけど、将来そう言えるようになったらとても幸せだと思う。

  • 2008−9−14(日)の夜
     ハリケーン・アイクは、僕の住むところには雨を降らせた程度の影響しかもたらさなかったが、州の南東部では大変な被害になっているようだ。大学院時代の後輩が勤めている某大学では授業再開の予定が未だにたっておらず、その後輩本人も、自宅から3時間ほど離れたところに住む友人宅に避難していて、いつ帰れるか分からないのだそうだ。その大学のあたりでは電気も水道もメチャメチャになっていて、電気の復旧に一ヶ月ほどかかるかもしれないとか。自宅アパートがどうなってるか心配、とメールに書いてあった。はるばるミシガンから引っ越してきて一ヶ月も経たないうちにそれとは、なんと不運な。

     僕は今日は日曜日にも関わらず大学にちょっと行って来た。今年もまた新任教員採用の時期で、うちの学部では今年はなんと4つのポジションのサーチをやっていて、僕もその1つに関わっている。もうすぐ審査会議があるので、その前に応募書類を1つ1つチェックしておかないとならないのである。そういえば僕は就職以来毎年サーチに関わっているような気がする。まあ、これはある程度は楽しい仕事である。

  • 2008−9−7(日)の昼
     新学期の2週目が終わって明日から3週目。先週は学会の疲れと、学会でメモしてきた事柄を調べたりすることに時間がかかったこともあり、ほとんど自分の論文の作業には時間を取れなかった。このままではあっという間に時間が過ぎていきそうなので、今週からはうまく切り替えてまた論文執筆にうちこみたいものだ。今学期は教える授業が先学期とまったく同じなので、集中して研究に取り組む大チャンスである。

  • 2008−9−1(月)の昼
     木曜から日曜まで、アメリカ政治学会出席のため、ボストンに行ってきた。ボストンは過去に2回か3回来ているので、今回は全く観光せずにほぼずっと学会会場内にいた。自分の発表はうまくいったと思う。それ以外は、友達と食事に行ったり酒を飲んだり、興味ある分野の発表を見に行ったりと、慌しくも充実した時間を過ごすことができた。通路を移動中に、大学院時代の先生や先輩・後輩たち、または過去の学会などで知り合った他大学の研究者などと、挨拶したり近況報告しあったりすることがけっこうできたので、それもよかった。
     土曜の夜は恒例の日本人飲み会で、かなり遅くまで飲んで喋っていた。昨年限りで幹事を引退したので、今年は気楽に飲んで楽しむことができた。日曜はなんと早朝6時15分の飛行機に乗らねばならなかったので、4時45分に目覚ましで起床。2時間以下の睡眠だった。

     今日はレイバー・デイの休日。朝から福田首相辞任のニュースにビックリ。でもまあ、考えてみたらあまり驚きでもないのかもしれない。辞めるなら臨時国会前のほうがいいわけで。

     ●支持率回復の切り札に麻生幹事長起用
      ↓
     ●支持率は思ったほど上がらなかった上に、「次は麻生」の流れ固まる。
      ↓
     ●本人も「自分で解散は無理」と自覚。党内も「福田で解散は無理」。
      ↓
     ●「どうせ辞めるなら早くしろ」「臨時国会中の辞任だと安倍と同じになる」

     という流れだったのかな。麻生起用は諸刃の剣だった、と。
     福田首相は、北朝鮮から拉致被害者が帰ってくることで支持率を回復させることに最後の望みを繋いでいたと言われていたけど、それがここで辞任に踏み切ったということは、そっち方面の見込みが芳しくないということなのだろうか…?

     首相の「新しい布陣のもとで政策の実現を」という発言に対して、首相が交代しても衆参ねじれ状態は変わらないのだから同じことじゃないか、という見方もあるようだが、それは必ずしも正しくないだろう。というのは、新首相の人気のレベルによって、野党がどの程度抵抗するか(できるか)が変わってくるから。不人気首相が相手だったら、野党は徹底的に何でも参議院でブロックして「この首相は何も実現できない」とアピールすることもできるが、例えば麻生首相が非常に高い支持率を記録した場合、野党が参議院で抵抗することで逆に野党の人気が下がってしまうということが有り得る。つまり、3年前に郵政法案を葬った自民党議員達が小泉人気の前に結局は敗者になったのと同様の構図になりかねない。新首相の人気がどの程度になるか、それによって臨時国会の様子も解散の時期も変わってくるだろう。

     ハリケーン・グスタフはさっき上陸したらしい。今回は3年前のカトリーナのようなことにならなければいいが。僕のところはずっと内陸の方なので、まったく風も吹いていない。


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