- 2001−4−2(月)の夜
土曜日の試合は、完敗だった。
試合はミネアポリスで行われたのだが、うちの大学のバスケットアリーナが開放されて、学生や地元の人々が4700人も集まって、大画面のテレビで観戦した。顔ペイントとチームカラーのかつら姿で行った僕はもちろん目立って、AP通信とうちの大学新聞の記者にインタビューされた。APのほうは記事にならなかったようだが、大学新聞には僕のコメントが載った!

今日の「比較政治制度」のクラスでは、タームペーパーの発表。けっこううまくできたと思う。とりあえず大仕事が一つ終わったけど、まだ気は抜けない。学期末まであと一ヶ月は、走りつづけるしかない。
- 2001−4−4(水)の午後
いい天気。ようやく春が来たか。
今日からあとちょうど一ヶ月で学期末である。あと残ってる仕事は、(1)「比較政治制度」のタームペーパーの仕上げ、(2)そのクラスで別の学生のタームペーパーの発表の討論者をする、(3)「比較行政」のクラスで短いペーパー提出&発表を2回、(4)そのクラスのタームペーパー、(5)TAのクラスの出席とかテストの成績とかの整理、(6)TAセッションをあと2回、(7)RAの仕事を週に10時間ずつ。
こう書き出してみると気分が沈んでしまうけど、まあ、テストがないのがせめてもの救いか。
- 2001−4−5(木)の午前中
野茂のノーヒットノーラン、12時間くらい経ってから知った(爆)。
そういえば、昨夜テレビで野茂が前回ノーヒットノーランをしたときの映像が流れてるのをチラッと見たっけ。「なんでこんな昔の映像が今更・・・?」と思ったが別に気にも留めていなかった。あれは、「前回の模様」だったのね。
アメリカで日本人が活躍してると嬉しいねぇ。僕も政治学の世界で頑張ろう。
- 2001−4−9(月)の朝
忙しくて更新が滞ってます。せっかく訪れてくださってる方々には申し訳ありません。
ここんとこ、平均帰宅時刻が深夜1時とか。「比較政治制度」のタームペーパー、あさっての「比較行政」の報告、そのクラスのタームペーパー、の過酷な3本立て進行。
次回の更新は木曜ころになる予定です。 m(_ _)m
- 2001−4−12(木)の夜
学期末。忙しい。苦しい。
寝不足のとき、朝起きたときや午前中は身体がダルくて苦しいけど、そこを我慢してると、夕方にはけっこうマトモな体調になり、そのまま夜中まで勉強して、翌日またそれを繰り返す。そんな生活を何日もやってると、相当に肉体に負の貯金を貯めてるような気がする。寿命も縮むかなぁ。
昨日の「比較行政」のクラスでは、「政治制度と経済政策」のテーマで、下記の文献を題材に僕が報告者をつとめた。
●Peters (1995) Politics of Bureaucracy. ch.7 "Paying for Government: The Budgetary Process."
●Weaver & Rockman (1993) Do Institutions Matter?のうち、以下の3章:
・Pierson & Weaver "Imposing Losses in Pension Policy."
・Krauss & Pierre "Targeting Resources for Industrial Change."
・Schick "Government versus Budget Deficits."
●Nagel (1998) "Social Choices in a Pluralitarian Democracy: The Politics of Market Liberalization in New Zealand." BJPS 28: 223-267.
合計で200ページである。Petersを除くとどれも面白い文献だったけど、いつものように直前で焦り、前の晩は徹夜で、朝6時すぎにやっとペーパーを書き終わった。報告は、たぶんまあまあの出来だったろう。
そのクラスのタームペーパーで、政治制度の経済への影響に関係したことを書こうと思ってて、文献やデータセットにあたっている。今までこういうテーマにはあまり近づいていなかったのだが、この「比較行政」のクラスを取ってる間に、がぜん興味が湧いてきたのだ。このクラス、「行政」の名はついてるけど、実際はあまり行政学行政学って感じではなく、政治制度の政策アウトプットへの影響を考えるという感じの文献を多く読んでいる。最初は、他に取るのがないから〜、くらいの気持ちで登録したクラスなのだが、すごくよかった。特に、Tsebelis(1995) "Decision-Making in Political Systems"BJPSには非常に刺激を受けた。
先日、Barro (1996) "Democracy and Growth" Journal of Economic Growthという文献を探して図書館まで行ったのだが、ちょうどその号が入ってなかった。ぐえぇ、と思ってとぼとぼと研究室に帰ったのだが、コンピューター室に行ってサーチエンジンで探してみたら、簡単に同著者・同タイトルのワーキングペーパーが見つかって、PDF版をダウンロードして印刷した。逆に、図書館になくてよかった。あったらコピーしてただろうから、コピー代が無駄になるとこだった。まったく、図書館に行く前にネット検索してみるべきだな、今の時代。
- 2001−4−14(土)の昼
月曜日〆切の税金の書類、やっと今日発送した。$300ちょっと返ってくるそうで、ホクホク。
うちのロースクールの人々がやってるらしい税金クリニックが、留学生にはタダで書類作成をやってくれるサービスをしてて、そこに頼んでたのである。あの細かい書類仕事を自分でやるなんて想像できない。嬉しいサービスがあってよかった。
昨日のTAセッションには、10人ちょっとの学生が参加。今回はテスト範囲が広いので(学期末になって教授も急いでる)、教えるのもたいへんだった。いつもは45分くらいで終わるんだけど、昨日は1時間まるまるかかった。それでも最後の方は大急ぎで、なんとか1時間に収めた感じ。あー、疲れた。
昨日はすごく天気がよくて、ポカポカと春の陽気だった。夕方、学内を流れる川へ行って、鴨にエサをやって遊んだ。しかし、来週にはまた雪が降るとか。どうなってんだ。
- 2001−4−16(月)の午後
さて、今学期も14週目がスタート。あと2週間+テストの1週間を残すのみである。
「比較政治制度」のペーパーは、ちょっと分析に手直しを加えて、あとは本文をちゃんと書けばいい。先輩との共著だから、書く分量も半分で済む。「比較行政」の方は、来週に最後の発表&ペーパーが残ってて、さらに研究論文が一本。しかし論文のほうはまだテーマが固まってない。インコンプリートになる可能性が大きい。
TAをやってる「戦争と革命」のクラスは、今日が第6回テストで、いつものように試験監督をした。こっちはもう一回だけTAセッションをしなければならない。あと、学期末は学生の成績や出席点の整理などの仕事がいろいろ出てくるので、けっこう時間が取られそうだ。
RAの方は、相変わらず単調で膨大な仕事。コンピューター室で、ヘッドホンでインターネットラジオを聴きながらの仕事である。
天気予報通り、今日は雪がチラチラいってる。4月半ばだというのに。さすがミシガン。
- 2001−4−19(木)の朝
昨夜は午前3時半に帰宅。もー、嫌。
でも、そんな時間でも、寮の5部屋に1部屋くらいは電気がついていた。やはり学期末なんだねぇ。
自分は朝に強いタイプだと思ってたけど、実は夜型人間なのでは、と最近思う。こないだも書いたけど、寝不足の時、午前中はダルくても、夕方以降は治って、深夜になっても大丈夫。
今日から日曜まで、中西部政治学会の年次大会がシカゴで開かれる。僕は、発表に申し込んだけど落選したし、それでも行くだけ行きたかったんだけど、今は学期末で授業の課題の方が忙しすぎて、結局行かずにここに残ることになった。でも、うちの教官・院生の多くは行く。院生のうち、先輩たちはほとんどが発表するそうだし、同級生や後輩でも何人かは発表するようだ。ここ最近、「学会発表の準備で忙しいよ」というような会話がまわりで多く、それを聞くたび、「自分は遅れちゃってるな〜」って思ってしまった。「シカゴ行くの?」「行かない。授業が忙しすぎて」という会話を、ここ数日の間に何回したかわからないが、胸にズキズキ刺さりまくり。
それにしても、授業を3科目も履修しながら学会発表の論文を書いたりしてる人がいる一方で、2科目の授業でヒイヒイ言ってる自分って、エネルギーのレベルが低いのかなぁ、とか思ってしまう今日このごろ。
- 2001−4−20(金)の朝
李登輝氏にビザ発給決定とのこと。最後の最後にいいことやるじゃないか、森首相。ちょっと見直したよ。
で、李氏が最後に日本の土を踏んだのはいつなんだろうと気になっていた。京都大に行ってたそうだけど、もしかしてそれ以来なのかな、だったら感慨無量だろうな、って思ってたんだけど、産経新聞のウェブによると、副総統時代の1985年に来てるらしい。なーんだ。
いや、もちろん、元から親台湾派の僕としては、李氏へのビザ発給は当然だし中国の内政干渉には毅然とした態度で臨むべきだと思ってるわけだけど、今回の騒動を見てると、台湾もうまいことやりやがるなぁ、という感想。だって、「私人」で「医療目的」とか言いながら、陳総統が直接にビザ発給を要請するあたり、政治的な目的は当然に入っているわけだ。「私人・医療目的」なら日本政府は断れないだろう、との読みの元に、「前総統の訪日」を、しかも「北京の猛反対を押し切って」、実現させるという策。日本は見事に足元を見られて中台外交ゲームに利用されてしまった。
さて、昨夜も深夜2時半まで研究室にいた。ここ数日の悪戦苦闘データいじり大会の結果、なんとか仮説が立証されそうになってきた。統計の使い方で間違いをしてるかもしれないけど、それは学期が終わった後に検討しよう。とりあえず今は提出するのが先決。(いいのか?)
昨日と今日、うちの大学では選挙をやっている。投票できるのは大学院生のTA(ティーチング・アシスタント)で、TAの労働組合に大学との交渉権を与えるかどうかを決める投票。
TA労組結成の動きは、たしか一昨年の秋くらいから始まってて、いろいろな段階を経て、ついにこの局面に来た。この投票は、州法に基づいた正式なモノで、州政府の労使関係委員会によって管理・実行されている。投票したTAの過半数が賛成だと、TAの給与・労働条件などについて労組が大学当局との交渉の独占団体になる。僕はいろんな理由から反対票を投じた。さて結果はどうなるんだろう。
なにはともあれ、李登輝氏の来日に万歳三唱!!
- 2001−4−23(月)の朝
春学期第15週目のスタート。今週で授業は終わり、来週が期末試験週間になって、僕の大学院2年目が終わる。
今週は、1)今夜の授業で同級生の研究発表の討論者をする、2)水曜日の「比較行政」で短いペーパー提出&発表、3)金曜のTAセッションで教える、4)土曜〆切の書評ペーパー(William M. Downs (1998) Coalition government, subnational styleについて)の4本だてで、さらに来週〆切の研究論文2本も並行して進めねばならない。RAの仕事は学期末後にまわすことにした。とにかく正念場。
さて、小泉政権発足の運びになったが、自民党政権としてはとにかく異色の政権になりそうだ。こういう、これまでの自民党からは出てくることが考えられないような人が出てきたあたり、自民党も大きな転換点を迎えてるわけだし、もちろん国家にとっても重大な岐路である。日本の90年代は「失われた10年」となってしまったわけだが、2001年になって、ついに期待できるリーダーが出てきたように思う。不安材料もあるけど(国民が本当に構造改革の痛みに耐える覚悟をしているか、自民党内からの反発にどう対処するか)、でも、とにかく応援するしかないでしょう。今からの2年くらいが、たぶんこの先相当長い間の日本の運命を決めることになる。
- 2001−4−26(木)の昼前
また徹夜してしまった。寿命縮めてるなぁ。
昨日の夜の「比較行政」のクラスで発表&短いペーパー提出があって、170ページもの文献がなかなか読み終われず、前日の夜はずっと研究室に。同級生の韓国人W君も徹夜してて、一緒に朝までコンピューター室で頑張った。彼は朝7時ころに、「ダメだ。もう頭が働かないから帰ってちょっと寝る」と言って帰ってって、その後僕もすごく眠くなって、机に伏せて30分くらい寝た。朝早く研究室に来た先輩に、「また徹夜か」と呆れられた。
朝9時すぎになんとかペーパーが完成して、教授に渡しに行って、10:20からのTAのクラスに行って、昼ころやっと寮に帰った。昼飯食って、いろいろ仕事を片付けて、一時間半くらい寝て、授業へ。ペーパーと発表は、たぶんまあまあの出来か。今学期最後のクラスで、けっこう議論も盛り上がって、よかった。
小泉首相の言ってることには、賛成する点も反対する点もあるけど、とにかく、今の日本は、右だとか左だとかじゃなくて、「経済構造改革をするかしないか」、の一点こそが究極的・根本点・根源的に重要なのであって、他の政策次元はこの際たいした問題ではないと言ってもいいと考える。
だから、新政権に期待してやまない。公明党が連立に入ってることは、それはもちろん嫌だけど、これもこの際目をつぶろう。田中真紀子外相も、ヤバイんじゃないかと思うけど、それも認めよう。
新政権が経済構造改革を実行する上で、一番問題になるのは、自民党内からの抵抗であろう。それを乗り越えるには、石原慎太郎式に、高い支持率を正統性にして進むことである。慎太郎の場合、当初は批判的だった自民党都議たちが、今は都議選を前に知事の人気にあやかろうして慎太郎に擦り寄ってきてるという。小泉もこれでいくしかない。国民に直接訴えかけて、高い支持率をキープすれば、内輪からの批判も封じ込められる。「Going Public」という戦法。これにはもちろん問題も伴うのであるが(前にも書いた、Delegative Democracyの危険)、抜本的な改革を押し進めるためには、とりあえず今はこれしかないだろう。
書き忘れてたけど、先週の労働組合についての投票の結果は、賛成が圧倒的多数で、可決された。残念だけど、決まっちゃったものは仕方ない。
- 2001−4−29(日)の昼前
金曜日、最後のTAセッション。20人以上の学生が出席。
実は、今回はやろうか中止しようか考えていたのだ。学期末で学生達も他にやることが多いだろうし、だからあまり参加する学生は多くないだろうと思った。それに、自分としても時間を浮かせたい(1時間の講義のために、準備には5時間くらいかかる)。やらずに済ませるならそうしたい、と思ってた。でも、その前の週の水曜日、教授の講義のあとで、1人の学生が僕のとこに来て、「来週は復習セッションやるの?」と訊いてきた。「う〜ん、まだ決めてないんだ。みんな忙しくてあまり来ないだろうしね」と言って、「どうして?やって欲しい?」と訊いてみた。そしたら、「うん、ぜひやって欲しいんだ」と。
この1人の学生の言葉で、僕は俄然やる気がでた。たとえ1人しか来なくたって、僕のセッションに期待してくれてる学生がいるということは、TAとして幸せなことだ。準備に時間がかかっても、その分だけ寝る時間を削ることになったっていい。その期待にぜひ応えたい、と思った。
で、TAセッションをやることにして、学生達にメールで連絡した。そして20人以上が参加。
去年も同じクラスのTAをやってたけど、途中から僕のセッションには誰もこなくなってしまってた。そのときは「自分の時間が増えるから嬉しい」とか思ってたけど、今年のこのほうが、ずっと嬉しい。
今学期、10回くらいもTAセッションをやってきたけど、本当にいい経験ができた。「教えることによって人は二度学ぶ」という言葉があるが、実際に内容への理解を深めることができたし、人にモノを教えるということの難しさを痛感したし、黒板の使い方とかそういう技術的なことでも多くを学んだ。僕の下手な英語にも嫌にならずに出席し続けてくれた学生達に感謝でいっぱい。
で、今学期はあと期末試験週間を残すのみである。といっても僕はテストは一個もない。あるのは、研究論文が2本と、短い書評エッセイが1本。「比較行政」の方の論文は、ここ数日の間にさらにいい分析結果が出てくれた。H教授もすごく面白がっててくれてるし、これはいい論文になるのでは、と期待を膨らませている。内容は、政治経済学になると思うけど、簡単なフォーマル理論を応用して、それをデータで実証するもの。けっこう自分でやりたいと思ってる「研究のカタチ」にはまってる。とりあえず木曜の〆切までにできるとこまで書いて提出して、あとは時間が出来たときに続きをやろう。
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