[トップページに戻る]


留学記「大学院をミシガンで」

10月 < 2001年11月 > 12月


  • 2001−11−1(木)の昼前
     今朝は、バスケのシーズンチケットを受け取りに行った。朝8時から窓口が開くので、8:15ころのんびりと行ったら、既に長蛇の列になってて、1時間近くも待たねばならなかった。こんなことだと分かってたら、ゆっくりと朝飯なんか食ってないで急いで行ったのに〜。
     16試合で$155。一試合あたりだと$9.7だ。フットボールのチケットは6試合でたしか$102だから、こっちのほうが一試合あたりではずっと安いようだ。
     座席の割り当てには優先順位があって、去年もチケットを持ってた人が優先になる。で、政治学研究科の中で今年チケットを買った人は、僕以外は全員が去年も持ってたので、彼らは優先席、なんと前から3列目!が取れた。僕は一人だけずっと上の方に座らなきゃならない。一人だと恥ずかしくて顔ペイントもできないしな〜(←そういう問題でもないか)。
     まあ、来年は僕も前の方に座れるんだから、今年は我慢だ。

  • 2001−11−2(金)の夜
     教えてるほうのクラス、今日の5時〆切の課題があったのだが、29人中26人が時間内に提出してきた。思ったよりずっといい(笑)。

     うちの大学の図書館は、来た当初は「凄い!」と思ったものだけど、だんだんと失望の気持ちが大きくなってきた。文献を探してて、けっこう無いことが多い。そういう本や雑誌を、お隣のミシガン大学の蔵書検索で探すと、当然のようにあったりするので、なんだか差を見せつけられるような思いがする。ハァ。
     そんなわけで、購入希望を出したり、他図書館から借りてもらったりとかすることがけっこうあるんだけど、購入希望の本はなかなか時間がかかる。Woldendorp, Keman & Budge (2000) Party Government in 48 Democracies (1945-1998)は、申し込んでから届くまで3ヶ月くらいもかかった。
     最近、他図書館貸借で、Richard Rose (1992) What are the Economic Consequences of PR?を借りてもらったのだが、なんとはるばるイギリスから取り寄せてくれた。でも、僅か18ページだけの小冊子だったので、ズッコケた。

     今日はこれから、うちの大学のバスケチーム対「マジックジョンソン・オールスターズ」の試合を観に行く。あのスーパースター、マジック・ジョンソンのプレーを生で観られるなんて、滅多にない機会だ。うひひ。
     で、試合後は、大学院の同僚のハロウィーンパーティーへ行く。時間的・金銭的な問題のため、残念ながら凝った仮装はせずに、パキスタンの民族衣装を着て行く。時節柄、パキスタンはちょっとはタイムリーってことで?

  • 2001−11−3(土)の夜
     信じられない劇的なゲーム。7万5000人超満員のスタジアムが揺れに揺れた。
     試合終了まで残り1秒からの逆転決勝タッチダウン。なんという結末。

     昨夜のパーティーでの飲み過ぎのせいで、今日は朝からひどい頭痛だった。でも、今日の試合は特別だ。ミシガン大学とのフットボールの試合は毎年秋の大イベントであり、同じ州のライバル校同士のこの対決は、他の試合とは全く違った重さをもっている。
     どのくらい特別なイベントかというと、学部生達はこの週の水曜日からもう飲み始める。当日は朝7時からキャンパス内いたるところで飲み始めるし、そのための場所取りは朝4時とかに始まるらしい。あと、うちの大学のシンボルである像がミシガン大の学生にいたずらされるのを防ぐために、一週間くらい前から像の前で学生達が寝ずの番をする。
     とはいっても、今年のうちのチーム状態は酷いものだし、反対にミシガン大は今年は全米チャンピオンを狙うほどのチームだ。中立的に考えれば、うちが負けるに決まってる。
     とにかく、顔面をチームカラーに塗って、同じくチームカラーのかつらをかぶって、ズキズキする頭のままでスタジアムに向かった。
     始まってみると、すごくいい試合になった。逆転につぐ逆転で、すごく緊迫した接戦。大声を出すと頭がズキーンと痛んだが、それでも最大限の声を張り上げて応援を続けた。応援歌の中の、「We're going to win this game」という部分を、涙を流しそうになりながら唄った(どうしてそこまでするんだろう、自分?)。
     そして、第4Q残り2分9秒から、4点差を追いかけての攻撃になった。「もう終わりだ!」という状況に2度も追い込まれながら、2度とも相手の反則に助けられて、ついに残り17秒で敵陣4ヤードまで攻め込んだ(残りタイムアウト無し)。次のプレイ、QBスモーカーはレシーバーを見つけられないままやむなくスクランブルし、残り2ヤードでダウン。時計が流れるので急いでスクリメージを組んで、スパイク。時計は1秒を残して止まった(実際、この時計はゼロになっててもおかしくなかった。ミシガンのファンには何とも後味の悪い終わり方になった)。
     そして、最後のプレイ、またもレシーバーを見つけられずに追い込まれたスモーカーは、ギリギリでT.J.ダケットがフリーになってるのを見つけ、うまく浮かせたパスを放り(写真)、決勝タッチダウンのボールがダケットの手に収まった。(このプレイの映像/1638k
     観客席は、形容し難いほどの大騒ぎになった。知らない人同士が手を叩き合い、抱き合い、この劇的勝利を祝った。これを劇的を言わずに何を劇的と呼べるか。誰もが「incredible」「unbelievable」と口にした。しかも因縁のライバル校相手の試合で、これだ。もう、これ以上に何を望めようか。
     この試合のテレビ放送を録画したビデオテープは、永久保存だ。僕が死んだときに棺桶に入れてもらう。

  • 2001−11−5(月)の朝
     昨夜は、NBAのデトロイト・ピストンズ対ワシントン・ウィザーズの試合を観戦に行ってきた。お目当てはもちろん、現役復帰したマイケル・ジョーダンである。
     ジョーダンは、すごくカッコよかった。顔も、体つきも、ユニフォームまでがカッコよく見えた。すげぇ。
     でも、試合が始まったら、どうもジョーダンのシュートはそんなに入らない。昔のような華麗で曲芸的なシュートをうっても、ボールがゴールに入らない。途中からちょっとマシになってきたようだったけど。
     試合は、序盤からピストンズが一方的にリードした。そのせいか、ジョーダンは途中からベンチに下がり気味になって、後半はほとんどずっとベンチ。観客席から「We want Michael!」の大合唱が起きたが、それでも出てこない。
     そのため、客は続々と帰りだし、試合終了直前には3分の1くらいの客しか残ってなかった。選手もファンも白けた感じで、なんか、中学校の球技大会を思わせるような雰囲気になってしまった。
     試合が終わって花道を下がってゆくジョーダンの後姿は、「こんなひどいチームなら、復帰しなきゃよかった」とでも言ってるかのようだった。

  • 2001−11−6(火)の夜
     土曜日のフットボールと日曜日のNBA観戦の写真ができてきたので、スキャンしてきた。


     土曜日、試合終了直後に大喜びしてるワタクシ。


     真ん中あたりにいるのがマイケル・ジョーダン。


     ダブルクラッチ(っていうんだっけ?)を放つジョーダン。


     拡大写真。映りは悪いです。

  • 2001−11−9(金)の朝
     教えてるほうのクラスは、今日また課題の〆切がある。昨日のコンピューター実習ではそれについてやったのだが、先週の課題の出来が悪かったので、今週はさらに詳細な指示を書いたプリントを配布した。「良い例」「悪い例」「提出前のチェックリスト」までつけた。ここまでしたんだから、ちゃんとしたモノを出して欲しい。
     髪が伸びてきた。散髪に行きたいけど、どうやって時間を作ろうか。「時間は作るもの」という言葉の意味が、最近やっとわかってきた気がする。

  • 2001−11−11(日)の朝
     昨日のフットボールは、インディアナ大学を迎えての試合。もうスタンドでの観戦も寒くなってきた。
     先週の劇的逆転勝利の勢いを持続させていいゲームをしてくれるかと期待してたんだけど、全然ダメ。インディアナのオフェンスは同じパターンをずっと繰り返してくるのに、全く止められない。いや、うちのディフェンスは怪我人続出で大変なのはわかるけど、それにしてもコーチは何をしてるんだ。ハーフタイムの間とか何をやってんの!?
     あと、今シーズンを通じて、ペナルティーの多いことがうちの病気なんだけど、先週はけっこうマシだった。しかし昨日はまたアホなペナルティでチャンスを潰したり、ピンチを招いたりした。病気は治ってなかった。
     あと、無謀なFGフェイクを失敗したりとか、コーチ陣の無能さをまた露呈した試合だった。
     「もしかして逆転できるかな〜、先週みたいに」と淡い期待を持って応援してたんだけど、最後はもう応援する気も失せた。「こんな馬鹿な試合をして、うちは勝つに値しない」と思った。
     案の定、負けた。またランク外に転落だな。
     ヘッドコーチが交代しなかったら、来年はシーズンチケットを買うのをやめよう。

  • 2001−11−12(月)の夜
     今日は、バスケの公式戦が開幕で、デトロイト大学を迎えての試合。前に書いたように、僕の席は2階席の一番上なんだけど、今日は一人の先輩が行かないというのでチケットを譲ってくれて、なんと前から3列目という素晴らしい席で観戦することができた。うひょー。
     面白いことを知った。デトロイト大学はカトリック系だそうで、カトリックの大学はスポーツの試合にいつも神父さんが付き添うのだそうだ。選手達を精神的に教導するということなんだろう。ベンチの後に座ってた。
     試合は、ちょっと流れが悪くなった場面もあったけど、終始リードしたまま勝利した。80−70。期待の新人・トーバートはどうもいまいち。彼にもっと活躍してもらわないと、今年のチームはどうしようもないのだが。あと、いつもながら、テイラーのシュート成功率が低い。
     それにしても、前から3列目というのはやはり最高だった。選手達の身体の大きさと迫力が凄い。感動モノ。選手が入退場する花道のすぐ脇だったので、試合終了後に退場してゆくとこに手を差し出して、何人かの選手に手を叩いてもらえた。うひー。

  • 2001−11−13(火)の午後
     うー、頭がボーッとする。昨夜はバスケの試合のあと、午前2時半まで研究室に残って今日のクラスの準備をしていた。今日は相関係数について教えたのだが、それの準備はまだいいとして、金曜日〆切の課題の指示を作ったりしてて遅くなった。
     で、3時に寝たのに8時に起床、午前中からまた仕事にバタバタしてた。疲れたー。でも、来年のアメリカ政治学会の報告申し込みが明後日までなので、プロポーザルを急いで書かないといかん。うわーん。

     こないだのハロウィーン・パーティーのときに僕が酔っぱらって裸踊り(全部は脱いでないけど)をしたときの様子を後輩がデジカメで撮ってたそうで、メールで送られてきた。「これをインターネットでバラまかれたくなかったら…」と冗談を言ってたけど、僕は自発的にこうやってバラまいてしまうんだな。
     でも、お目汚しになると悪いので、小さく載せておきます。はい。
     この写真の後でトランクス一枚にもなったんだけど、そこは写ってなかったらしい。ふはは。

  • 2001−11−15(木)の夜
     あー、なんか疲れが蓄積してる気がする。
     今日は、来年のアメリカ政治学会への報告申し込みを送った。来年8月末の学会への〆切が11月というのも、なんだか凄い話だ。あと、申し込みがインターネットでできるというだけでなく、インターネットでの申し込みに限られるというのも、凄い。採否の連絡もEメールで来るし。ハイテク化に反対する老教授勢力とかいないんだろうか。中には一切コンピューターを使わない人とかもいそうな気がするけどなぁ。
     明日はまた教えてるほうのクラスの課題提出日だから、学生達がたくさん研究室に質問に来そうだ。あと月曜にはテストがあるし。同じクラスの他のセクションを教えてる同僚達には、こういう日はわざと研究室に来ないようにして学生を避ける人もいるけど、僕はけっこうこれを楽しんでいる。時間が取られるのは事実だけど、学生たちの手助けをするのってけっこう楽しい。覚えの悪い人に同じことを何度も説明するのは骨が折れるけど、でも、わからないと言ってた学生が納得したときの顔を見ると、こっちも嬉しくなる。

  • 2001−11−17(土)の朝
     昨日提出の課題は、29人中25人が期限内に提出してきた。もう、ちゃんと出す人と出さない人の顔ぶれが固定してきた。あと、いいモノを出す人と、しょーもないモノを出す人も完全に固定してる。
     こっちは親切にも、「提出前のチェックリスト」を箇条書きにして配ってるというのに、そこに書かれたことすらできない学生がいるんだから情けない。っていうか、できるできないの問題でなくて、ただやる気がないんだろう。ある程度減点されたって構わないからとにかくサッサと終わらせてしまいたい、という態度。
     まあ、僕も昔はそんなこと何度もやったから偉そうなことはいえないけど、でも、採点する側からすると何ともガックリさせられる態度だ。

  • 2001−11−18(日)の朝
     10年も前に話題になったモノだけど、『昭和天皇独白録』(文春文庫)を読み終わった。この6月に日本で買ってきて、ここ一週間くらい、寝る前とかにチビチビ読んでいたものである。むちゃくちゃ面白かった。
     「独白」の内容自体ももちろん面白かったけど、マリコ・テラサキ・ミラー氏によるエッセイ(この資料発掘をめぐる話、両親と自分の人生の話)が、感動モノだった。ジーンときた。
     そして、「解説にかえて」として、4人の専門家が「独白録」について話し合った座談会の模様も収録されていて、これも別な意味で面白かった。こんなにトゲトゲしくてハラハラさせる座談会はめったにない。この人たちは本当に仲が悪いんだろうか、それとも何でも言い合えるほどに仲がいいからそう見えるだけなんだろうか?そういえば、その中の一人、児島襄氏はちょっと前に亡くなったんだっけ。

  • 2001−11−18(日)の夜
     今日は、バスケのエキシビション・ゲームがあったので観に行った。公式戦も始まったこんな時期に(しかも3日後に超重要な試合を控えてる)なぜエキシビション・ゲームなんかするのか理解に苦しむとこだが、まあとりあえず行った。相手は「ミッドウエスト・オールスターズ」というわけわかんないチーム。延長で勝った。
     ところで、前に書いたように、僕の席は2階席の一番上なのだが、これからシーズンの間ずっと、コートのすぐそば、前から3列目で観れることになりそうだ。というのは、3列目のチケットを持ってるうちの同僚たち4人の横に、席が一ついつも空いてるのだ。たぶん一席だけで中途半端なのでチケット・オフィスが売り損ねたのだろう。で、僕がそこに潜り込む、と。そのへんの席に行く途中でチケットをチェックされるのだが、そこは裏技で通過する(笑)。

     教えてるほうのクラス、明日がテストなので、また「図書館にいるから質問あったら訊きに来いタイム」を夕方5時から6時までやった。前回のテスト前日にもこれをやって、結局誰も来なかったのだが、今回は2人来た。2人ともけっこう基本でつっかえてたけど、教えたら納得してたようだった。よかったよかった。

  • 2001−11−19(月)の夜
     ☆★☆修士号取得内定!★☆★
     学部の秘書氏に聞いたところによると、今学期終了時点で「政治学修士」の学位を貰えることになりそうだ。
     うちのプログラムは一貫制博士課程なので、通過点としての修士号は、取っても取らなくてもいいことになっている。実際、半分以上の学生は他の大学で修士号を取ってから入ってくるので、うちでは修士は貰わない人もけっこういるらしい。でも、僕の場合は学部卒で入学したためにまだ修士号を持ってない。だから喜んで貰うことにして、ちょっと前に申請していたのだ。

     うちでの修士号の要件は、
    (1)30単位(10科目)の履修。そのうち24単位(8科目)は政治学のクラス。
    (2)必修の3科目の履修。(政治学方法論・統計入門・回帰分析)
    (3)(1)の要件を満たすためのクラスで、4点満点で2.5以下の成績を取っていない。
    (4)履修した全クラスの成績の平均が、4点満点で3.0以上。
    (5)最低2人の政治学の教官から「修士レベルの研究論文を書きました」と認めてもらう。
     …の5つである。つまり、正式な修士論文は必要ない。たぶん先学期にこの5要件は満たしていたと思うんだけど、先学期は忙しくて学位を申請する心の余裕がなかった。そんなわけで、今学期になった。秘書氏によると、全要件を満たしてることを確認して大学本部のほうに書類を送ったとのこと。入学から2年半で、一つの区切りに来た。
     12月7日の卒業式に出て、ガウンを着て学位記を貰ってもいいんだけど、どうしようかなぁ。大学のときは特例的卒業のために卒業式がなかったので、「卒業式」は高校以来やってない。それに、ガウンを着るアメリカ式卒業式にちょっと憧れる気持ちもある。でも逆に、博士号取得までのお楽しみにしておくという手もある。あと、式に出る時間も惜しいほどに忙しいという悲しい現実も…。

  • 2001−11−23(金)の朝
     13万ヒット達成しました。いつもありがとうございます。
     今週は、感謝祭のため木・金がお休み。でも、僕は普段から金曜は休みなので、そんなにいつもと違うわけでもない。とにかく仕事仕事。
     学生達は実家に帰ってしまうので、大学はゴーストタウンのようになった。道路を走る車もやたらに少ないし、街が妙に静かで、面白い。
     昨日、研究室に行ってテストの採点をやってたのだが、同僚たちもほとんど来てなくて、研究室付近も変に静かで、逆に落ち着かなかったりして(笑)。
     夕飯を食べに外にでたが、行き付けの中華ファーストフードの店が閉まってて、なんとマクドナルドまで閉まってた。結局、SUBWAYが開いてるのを見つけて、サンドイッチで夕飯にした。食べ終わってから、そういえばターキーサンドイッチを頼めばよかったと思ったが、もう遅い。
     感謝祭は無宗教の祝日であり、また、ある教授が言うにはアメリカの祝祭日の中で「least commercialized」(最も商業化されてない)祝日とのこと。そういうとこは好きだけど、でも仕事しなきゃいけない現実はどうしようもない。結局、深夜過ぎまで研究室でデータ作業をしていた。ふー。

  • 2001−11−25(日)の午前中
     感謝祭休みも今日で終わり。意外に長かったような気がするなぁ。
     テストの採点をしたら、平均点は前回より悪かった。問題は簡単だったと思うんだけど…。100点が一人もいなかったのにはガッカリ。
     でも、前回のテストでもいつもの課題でもけっこう成績の悪い女の子が、今回は最高点の98点を取った。がんばったんだなぁ、と凄く嬉しくなった。
     一昨日の夜は、後輩のジャマイカ人とメキシコ人と3人で夕食会をやった。普段仲がいい3人というわけでは全然ないんだけど、先日たまたまコンピューター室で食べ物の話をしていたら急に話がまとまったもの。ジャマイカ人の後輩が山羊カレーを作って、メキシコ人の後輩がメキシコ料理(ブリトーみたいなやつ)を作って、僕は料理ができないのでビールを持っていった(←情けない)。食べ物は旨かったし、後輩たちがどんなことを考えているのか知るのも面白かった。ちょっと飲み過ぎた。
     昨日は、ペンステート大を迎えてのフットボールの試合。試合開始直後にはザアザア雨が降って、寒いし風も強いし、さんざんだったが、途中で雨は止んだのでちょっとマシになった。試合は、前半調子がよくて、一時は17点差をつけたのだが、なんとそこから逆転されて負けてしまった。本当に冗談のようなチームだ。情けない。あー。

  • 2001−11−26(月)の午後
     学生達の提出した課題を採点してて気づいたのだが、"than"と書くべき所を"then"と書いてることがやたらと多い。世論調査の結果を分析する課題なので、例えば「男性よりも女性のほうが〜〜」とかいう文章が多く、だから"than"という単語はよく使うのだが、例えば"Females do ... more then males."とかなったりしてる。この間違いがあまりにも多いので、単なる書き間違いではなく、もしかして彼らは両者の区別がついてないのではないか?と疑念を持った。
     で、調べてみたら、やっぱりそうだった。(アメリカ人大学生向けの作文ハンドブックみたいな本に載ってた)
     "affect"と"effect"、"every day"と"everyday"などの区別がつかないアメリカ人が多いという話は聞いてたが、そのへんはまあ、意味も似てるし、大して驚かない。でも、"than"と"then"なんて、意味的に全く似てもいないし(少なくとも僕にとっては)、この2つを混同するってのは、けっこうショックだ。

     といっても、日本人でも「対象」と「対照」がごっちゃになってたりするし、それと似たようなものだろうか。この2つも、実は意味は相当に違うし。音が似てるがために意味まで似てるように思ってしまうという現象があるのだろうか?言語学の人に訊いてみたいかも。「早い」と「速い」も、"early"と"fast"だと思えば意味はかなり違うんだけど、小学校のときに使い分けがなかなかわからなかった覚えがある。

  • 2001−11−27(火)の午前中
     教えてるほうのクラス、今日の授業で、先週のテストを返却することになっている。
     また採点にいろいろ文句が出るのかな〜、と思うとゲンナリ。どうもうちの大学の学生は、テスト前にはたいして勉強しないくせに、いざ返却されると一生懸命に文句を言って点数を稼ごうとする習性がある。ずっと前にTAをやってたクラスでは、計算ミスで誤答した学生が「もうちょっと部分点をくれよ」と言ってきて、僕がダメだと言うと、「俺は高校以来長いこと数学をやってないんだよ。そのへんを分かってくれよ」とか言った。そんな個人的な事情が認められるわけないだろ!

     ところで昨日書いたことの続き。どうも僕は、誤字脱字などが人より気になるほうかもしれない。「対照」と「対象」なんかを間違って使ってる文章を読むと、ピクリとくる。あと、「確率」と「確立」の間違いは最近すごく頻繁に目にして、嫌な気分になる。
     そして、どうしても気になってしょうがないのが、「こんにちわ」である。GOOGLEで検索したら、「こんにちは」は69万4千件、「こんにちわ」が12万4千件。これは恐ろしいことだ!15%もの人が間違って使ってるのだ!
     「言葉は変わってゆく物」ということに全く異論はない。でも、僕自身は、言葉の変化に対して最後まで保守的でいたい。それが自分の美意識である。だから僕は一生「こんにちは」と書くつもりだが、でも、「こんにちわ」が正しいと言われるようになる日はそう遠くないのかもしれない。
     ちょっと前までは、我々が読む文章は、本や雑誌などに載ってる、ある程度の校正を経たものが多かったわけだが、最近はインターネット上で他人の文章を読む機会が凄く増えた。そこでは、急いで書いたり、推敲をしていなかったりする文章が多いようで、誤字や、非正統とされる言葉遣いを目にすることが多い。こうなると、「言葉の変化」のスピードは以前より猛烈に速くなるのだろう。僕のような人間には住みにくい世の中になるのかな?

  • 2001−11−28(水)の午前中
     昨日テストを返却したら、今回はほとんど文句も部分点交渉も来なかった。前回あれだけしつこかった我が学生達よ、どうしたんだ?
     来学期のTA割り当てが発表されて、予想通り(期待通り)、今と同じPLS201を来学期も教えることに決まった。同じクラスを2回教えると、2回目は準備にかかる時間と労力が相当に減るので、嬉しい。来学期は自分で履修する科目が2つ、それもどっちも厳しいクラスらしいので、教える方に割く時間をなんとか減らしたかった。よかったよかった。
     でも、一つのクラスをずっと教えてると、就職のときに不利なので、再来年の春学期あたりに、PLS140(比較政治学入門)を教えたいと思ってる。今からチラチラと内容を考えたりしてて、それもけっこう楽しい。

  • 2001−11−28(水)の夜
     ひょんなことから、すごいことに気づいた。
     「TSS=ESS+RSS」(またはSST=SSE+SSR)というのは回帰分析の教科書に必ず出てくる式であるが、ESSとRSSの意味は筆者によって全然逆なのだった。「TSS」が「Total Sum of Squares」であることはどの本でも同じだが、ESSとRSSは本によって違う。

    ESS=Explained Sum of Squares
    RSS=Residual Sum of Squares

     の場合と、

    ESS=Error Sum of Squares
    RSS=Regression Sum of Squares

     の場合とがあって、意味はまるっきり正反対になる。
     持ってる本を全部開いて調べてみたら、前者の表記を使うのはJohnston & DiNardo、Lawlence Hamilton、Damodar Gujaratiで、後者はPeter KennedyとWilliam Greene。
     Gujaratiの本でRSSと書いてあったらKennedyの本でそれはESS(いや、SSEだったか)であり、GreeneがRSSと言ったらJohnston & DiNardoの本でのESSのことだ。こんな紛らわしいことになってるとは…。今日の発見。

     今日はバスケットの試合、アウェーでヴァージニア大学と対戦。しかしESPN2での放送で、うちのテレビでは映らないので、同僚と一緒にスポーツバーに行って飲みながら観た。(BW3の"Hot BBQ Wing"は辛すぎ!気持ち悪くなるくらいだった)
     アイスホッケー場の氷の上に作られた特設のバスケコートだそうで、床が滑りやすく、選手は転びまくっていた。いや、もちろん氷の上でバスケをやってるわけではないんだけど、なぜか床が滑りやすいようで。ヴァージニアの選手がズッコケたら大笑いしてたけど、うちの選手が転ぶと、怪我でもしないかとヒヤヒヤした。そしたら、後半の途中で、あまりの状態の悪さに試合は延期(中止?)になってしまった。こんなこともあるんだなぁ。

  • 2001−11−30(金)の午前中
     どうして、「午前中」とは言うのに「午後中」とは言わないんだろう??
     まあいいか。
     雅子さん出産間近とのこと。CNNは、「日本のメディアは『今から24時間以内に出産』と報道している」と言ってた。どういうメディアだろう?新聞のWEB版などにはそうは書いてないので、ワイドショーとかかな?
     関係あるのかないのか分からないけど、なぜか今朝は秋篠宮妃紀子さんの夢をみた。亭主の留守のすきに2人きりで何かしたような気がするんだけど、よく覚えてない。別に思い出したくもない。


10月 < > 12月

留学記目次へ


[トップページに戻る]