- 2002−9−1(日)の夜
学会でボストンに行ってきた。この稼業にいると学会出席が旅行のチャンスなんだということに、最近気づいた。これからいろんなとこに行ってみたいものだ。来夏には南アフリカ共和国で大きな学会があるんだけど、もし旅費の助成をゲットできたら、ぜひ行きたい。
ボストンに到着した木曜の夜は、気温がミシガンよりかなり低いうえに、強い雨が降ってて、半袖単パン&サンダル履きで到着したので酷い目に遭った。傘を持ってこなかったので早速安い折り畳み傘を購入。宿は、個室朝飯つきで45ドルという破格のYMCA。学会会場からは徒歩10分で、すぐ隣にはノースイースタン大学があった。
今回の学会では、自分の発表はなくて、ただいろいろ見て回って、飲んだり食ったりとか。5つくらいの分科会に出てみたが、けっこう刺激を受けるものもあった。
珍しくスーツを着たので記念写真。

しかし、せっかくならネクタイをちゃんと締めて撮るべきだったか…。(ちなみにこのネクタイはドラえもん柄)
昨日の夕方、会場の近くを歩いて回った。さすがに歴史のある街だけに、赤レンガの綺麗な建物がたくさん並んで、落ちついた雰囲気だった。

あと、ボストン・レッドソックスの球場がすぐ近くにあって、その球場が街並みに溶け込んだ感じがしてて、それもすごいと思った。伝統ある街は違う。
今日は、帰るだけ。飛行機が午後だったので、1人で街の中心街を歩いてみた。実はボストンは2回目で、5年前にニューヨーク州の大学に交換留学に行ってたときに、2日間だけ来たことがある。そのときは、筑波でお世話になってた先生(政治学じゃないけど)が客員でハーバードにいらしてて、そこに泊めてもらって街を案内してもらった。だからいろいろ見ることはできたんだけど、やはり1人で地図を見ながら歩かないと、街の感じは分からないものだ。今回で、ボストンの中心街が自分の感覚でつかめた気がする。アメリカの大都市で他に知ってるのは、ニューヨーク・ワシントンDC・シカゴ。

大道芸人のパフォーマンスに遭遇。100人くらいも観客がいた。彼のしゃべりが面白くて、何度も爆笑した。
さて、いいリフレッシュをしたことだし、明日からはまたコンプの勉強だ。
留守の間に22万ヒット達成しました。いつも御愛読ありがとうございます!!
- 2002−9−2(月)の夜
ボストンは毎日涼しかったのに、ミシガンのこの暑さといったら…。いや、一時期よりは全然マシで、ただボストンに比べたら過ごしにくいというだけだけど。
今日はレイバーデイ(勤労感謝の日?)で授業はお休み。帰ってきてから1日空いたのは嬉しい。そのおかげで、ゆっくりと身体を休め、書類整理をしたりちょっと文献を読んだりできた。コンプの日程はようやく固まってきて、確定はしてないけど、今月の19・20日に方法論、来月の4〜6日に比較政治、ということになりそう。間に2週間あるので、比較政治のほうは方法論の試験が終わるまでは棚上げするつもり。ところで、比較政治については、Todd Landman (2000) Issues and Methods in Comparative Politicsという本を最近買ったのだが、これはコンプの準備にうってつけのタネ本になりそう。
- 2002−9−4(水)の朝
その差70歳!これは、今学期のうちの大学の最年長学生(84歳)と最年少学生(14歳)の年齢差である。先週の大学新聞によると、84歳の女性は64年ぶりに復学してきたとのこと。1930年代に音楽教育を専攻していたその女性は、卒業前に音楽教師の職が見つかり、大恐慌のさなかで就職難だったこともあり、大学を卒業せずにその職を選んだ。その後さまざまな仕事をしてきて、いま84歳にして政治学(!)の学位を目指して復学してきたそうだ。(いつか僕の教えるクラスを取るだろうか?)
14歳の少年は、飛び級を繰り返してきた天才児らしい。他の大学にも合格したが、家がここのすぐ近くということもあり、MSUを選んだ。コンピューターサイエンスを専攻するそうで、大学は彼に4年間の奨学金を給付するとのこと。
どっちの事例も、すごい。衰えない向学心と、それが受け入れられるシステム。それと、世間一般からかけ離れた天才を、世間の型にはめるのではなく、更に伸ばそうとする社会。素晴らしいことだと思う。
- 2002−9−4(水)の夜
ついにやっと、コンプの日程が最終的に確定。先日書いた通り、今月の19・20日(木・金)に統計的方法論のテスト。両日ともに8時間で、1日目は理論的問題、2日目は応用的問題が出題される。両日ともに、6問中3問選択。その後2週間あいて、10月4〜6日(金〜日)に比較政治学のテスト。こちらは72時間持ち帰り式で、方法・理論・内容の3セクションのそれぞれで2問中1問を解答する(論述式)。
日程が確定したことで、がぜん気分が盛り上がってきた。アドレナリンが湧き出るような、ってのはこういう感覚をいうのかな?これから、文字通り人生を分ける一ヶ月に突入。やるぞぉ。
というわけで、試験終了までは更新頻度が落ちると思いますが、御了承ください。m(_ _)m
- 2002−9−6(金)の午後
今まで何度かここに登場したJ先輩が今日、博士論文の「ディフェンス」をした。彼の博士論文コミッティーのメンバーである4人の教員に加えて、外部委員が1人(うちの大学の別の学部の教授らしい)。その他に僕のような見物人が6人。
J氏はもちろんスーツを着てきたが、教授たちは適当で、短パンやTシャツ姿の人までいた。
まずJ氏が20分ほどで自分の博士論文について口頭で説明した。彼の博士論文は"3 essays format"といって、ジャーナルに載る程度の長さの独立した論文3本がそれぞれ章になって、それに短い序章と終章を加えた5章構成である。もちろん3本の論文はそれぞれが関連したテーマになってはいるが。僕もこのスタイルでやりたいけど、指導教官が何というか次第。伝統的なスタイル(本を1冊書く感じ)でやれと言われたらそうするしかない。
J氏の発表の後、それぞれの教員が質問や提案を述べ、J氏がいちいち応答した。全員がいい反応で、厳しい意見は全くでなかった。ちょっと前にディフェンスをした別の先輩のときは、ここで修羅場になったらしい。
その後、J氏と僕ら見物人は退室を求められ、審査員5人による密室協議が始まった。結果は「無修正合格」「修正つき合格」「不合格」のどれかになるが、スムーズな質疑応答の様子からして、無修正か、細かい修正だけで合格するっぽい。おめでとう、J!
- 2002−9−8(日)の朝
土曜日の午後、勉強に疲れて休憩してる図。

(撮影は同期生の韓国人W君)
- 2002−9−9(月)の夜
ボストンから帰って以来、ずっと風邪気味の体調が続いてる。でも、症状は鼻だけなので、風邪じゃなくて何かのアレルギーなのかな?
試験開始まであと9日。なんだか、大学受験時代を思い出してしまう。あれはちょうど今から10年前か…。
頭を使う仕事だから、寝ないわけにもいかないし、何時間寝て何時間勉強するか、どの程度まで疲れたら休むべきか、どのくらいのプレッシャーを自分にかけるべきなのか、そのへんのバランスをうまくとるのが難しい。今までやってたような、課題の提出直前に徹夜で無理してやったりとかするときは、とことん寝ない、とことん休まない、という極端な道をとっていればよかった。それはある意味で、バランスを自分でとるよりも楽なんだろう。こういう長丁場の戦いでは、体調も勉強量も最適な点にもっていかねばならない。それは難しいことだ。
まあ、僕はもともと本番に強いタイプで、大学入試とかTOEFLとかGREとか、そういうときにはいつも練習してた以上の成果をあげることができてきた。あと、極端なほどの「晴れ男」であるし、基本的に運はいい人なのだ。だから、大丈夫そうな気もすることはする。
でも、そういうときの気の緩みこそが危ない。今まで大丈夫だったから何とかなるだろうなんて考えたら、たぶん落ちる。今回の試験はそれほどに厳しい。今の自分の状態と、過去問の難易度とを比べたら、残り9日間を全力ギリギリでやって、さらに持ち前の幸運と勝負強さが加わってやっと合格できるかってくらいだと思うのだ。
僕の哲学は、悲観も楽観もしないこと。ただ冷静にハードルの高さを見極め、その上で自分にできることを極限までやる。人事を尽くして天命を待つ/天命を待つ前に人事を尽くしきる。
- 2002−9−11(水)の午後
同時テロ事件から今日で一年。大学本部前の国旗も半旗に。

今日は、うちの政治学部で今年度から始まったProfessional Development Series(「職業的成長講座」?)の第一回があった。院生が政治学業界の世界を知って慣れてゆくための話を教授がする。学会ではどう振る舞うか、ジャーナルに出版するためにはどうすればいいか、研究助成金はどうゲットするか、就職活動はどうするか、などなど。これから2週間に一度開かれるとのこと。今日は学会についてだった。僕らには学会は既に慣れた世界だが、一年生たちは学会の分厚いプログラムを興味津々に眺めていた。
これは大変によい試みだと思う。僕らが一年生のときからやっててくれてたらもっとよかったのに…。
- 2002−9−13(金)の夜
年度初め恒例の、政治学部の大学院生会ミーティングがあった。先週あった教員会議の内容の報告(院生代表が教員会議にオブザーバー参加して、その内容を伝える)とか、TAの労働組合の件とか、コンピューター室のプリンターはいつ直るのかとか、カリキュラムのこととか、いろんなことを話し合った。ここで出た要望は院生会会長を通じて学部長に伝達される。
そのあと、例年通りに外へ飲みに。僕は試験前だから行かないつもりだったけど、ちょっと考えなおして、行った。少量&短時間で切り上げればいいやと思ったのと、ここ最近あまりに勉強ばかりで煮詰まってきてたため。それに、どうせ夕飯は食うんだし。
参加したのはたった7人で、どうも最近はこういうイベントの出席数が減少傾向だ。特に下級生たちの出席が悪いので、彼らをもっと引き込むような工夫をしないとなー。
ビール一杯だけでやめて、研究室に帰ってきた。さてこれからまた勉強!
- 2002−9−15(日)の昼
ここしばらく、深夜2時就寝・朝8時起床というリズムができていたのだが、昨夜は朝4時まで研究室で勉強してた。どうしても解いてしまいたい問題があったので(measurement errorの入った回帰式を2SLSでconsistentに推定する手法の応用問題)、それにず〜っと頭を悩ませていて、そんな時間になった。一応解けたつもりだけど、今日また見直してみよう。
あと4日で試験開始。そろそろ生活リズムを朝型に調整しないと…。
この科目(統計的方法論)を受験するのは僕一人で、3人の教授がどんな問題を出してくるのか想像もつかないし(誰の授業も取ったことないので)、採点も、厳密に数字で採点されて何点以上が合格というやり方ではなく、言ってみれば教授達の気分で決まるようなものだ。どの程度の解答をすれば合格するかが分からないんだから、非常に不明朗なテストである。
まあ、とにかくやれるだけのことをやるのみ。この段階まで来たら、ある程度は自分の強運と勝負強さを信頼することも必要かなとか思い始めた。
- 2002−9−17(火)の午前中
日朝会談がどうなるのか気になって、昨夜寝るときはなかりドキドキしていた。今朝起きて、インターネットでニュースを見て、絶句。
こんなにもむごくて恐ろしい犯罪をしでかした、北朝鮮という国家に、我々はどう対応すればいいんだろう?責任はどう取られるんだろう?なんというか、もう、悲しくて、痛ましくて、やりきれない。
そして、コンプ開始まであと2日になった。木曜と金曜、両日ともに朝9時から夕方5時まで。(日本時間では夜10時から翌朝6時かな?)
泣いても笑っても、今日と明日しかないわけで、この2日間を最大限に有効活用しなきゃいけない。ちゃんと栄養をつけて、睡眠も十分にとって、最後の仕上げと復習と…。僕は神経は図太いほうだけど、それでも、前の晩にちゃんと眠れるかどうか、心配になってきた。
気合いは入れるけど、でも気負い過ぎずに、平常心で問題に取り組もう。自分に書ける最高の答案を書き上げて、あとは評価は教授次第ということ。
- 2002−9−18(水)の午前中
ちょうど今から24時間後に第一日目試験開始!
いざ、勝負の時!
- 2002−9−18(水)の夜
あと11時間半で開始。この時点での自分の精神状態は、割と冷静な気もするし、でも緊張してゾクゾクしてるような気もするし、自分でもよく分からない。変な感じだ。とりあえず、今夜はもう帰って、ゆっくり休むようにしよう。
- 2002−9−20(金)の夕方
終了〜〜〜〜。まず1つ。
なんとも苦しい2日間だった。でも、おそらく受かるだろう。ちょっと一休みしたら、2週間後の比較政治学のコンプに向けて勉強を再開しよう。
昨日の1日目は、理論的分野。さすがに、授業を受けたことのない教授の作る問題を解くのは苦しいもので、かなり苦戦した。8時間なんてアッという間だった。時間ギリギリまでかかって、なんとか提出。選んだ3問のうち、1つはOK、1つは微妙、もう1つはかなりヤバイ感じ。前にも書いたように、合格基準はあいまいなんだけど、これだったら落されても文句は言えないなーと思った。
で、昨日の夜はもう疲労困憊の極致。8時間も集中した後の反動ってのは恐ろしいものだった。先月、調子に乗って6キロもジョギングしたことがあったんだけど、そのときよりもずっと疲れた。もちろん勉強なんてできない。教科書を開くことを想像しただけで吐き気がした。神経が昂ぶってるのか、疲れているのになかなか寝つけなかった。
今日の2日目は、応用的分野。こっちのほうが得意なので、希望は持っていた。問題を読んでみて、かなり安心。問題にはフロッピーディスクが添付してあって、実際に自分でデータ分析を行う問題があった。実践的統計使いの僕としては、願ったり叶ったり。しかも、重点的に準備してた箇所の1つ(measurement error)がバッチリ出題されて、かなりラッキー。今日も結局時間ギリギリまでかかったけど、かなり手応えあり。昨日の分のロスをたぶん埋め合わせられるだろう。
ふー、今は解放感で一杯。。。
- 2002−9−22(日)の昼
【23万ヒット到達しました。いつもありがとうございます!】
昨日は、数ヶ月ぶりの「オフ」にして、一切勉強も仕事もしなかった。午前中はひたすらゴロゴロしたりメール書いたりとかして、午後はフットボール観戦に。名門・ノートルダム大学を迎えての試合で、スタジアムで大声で応援してきた。前半、うちの攻撃陣が病的なまでの不調で、ずっとリードを許してたのだが、後半になってマシになり、試合終了1分45秒前についに逆転タッチダウンを挙げた。「奇跡の大逆転勝利だ!!」と興奮の極致にいたのだが、その直後にスルスルと再逆転を許し、17−21で敗北を喫した。大ショック。
しかし、試験疲れから復活するために、いい気分転換にはなった。でも、勝ってればな〜〜…。
夜は友達と飲みに出かけて、遅くまで飲んで喋って、とても楽しかった。さて、今日は採点の仕事とかをせねば!
- 2002−9−24(火)の午後
あー、忙しい。比較政治学のコンプ開始まであと10日しかないのに、他の仕事に時間がかかってなかなか動き出せない。今週の金曜には、教えてるクラスのほうで課題の〆切があるので、週末はそれの採点もしなきゃいけないし!
- 2002−9−25(水)の夜
教えてるクラスは今学期は月・水の夕方なので、水曜のクラスが終わったらあとは週明けまでずっと自分の時間。コンプの勉強に没頭せねば!!
最近はコンプのことで頭が一杯なんだけど、でも、自分のクラスの学生達の名前を覚えるのは大事なので、なんとか毎回少しでも多くの顔と名前を一致させようと心掛けている。今日の授業後、名簿を見て数えてみたら、33人中19人までが大体わかるようになった。特徴的な風貌の学生(髪がドレッドだったりとか)や、オフィスに質問に来たりする学生はすぐ分かるようになるんだけど、そういう特徴のない学生や、よくサボルような学生はなかなか難しい。あと2週間くらいでほぼ全員覚えられるかな?
- 2002−9−27(金)の夜
教えてるクラスの課題が1つ、今日の5時に〆切だった。33人中32人が提出。経験上、これはかなりいい数字だ。〆切から15分くらい遅れて来たのが1人いたけど、息を切らせて走ってきたので、大目に見てやろう!
あと、「プリンターを持ってなくて、図書館のプリンターも動かなかった」という言い訳を添えて、フロッピーディスクを提出してきた学生が1人。それもギリギリ認めてあげよう。
採点にどれくらい時間かかるかなぁ?1人10分なら5時間ちょっとか。そう考えると意外に短いんだな。つまり、途中でダラダラせずに一気にやっちゃえばいいってことか…。頑張るべし。
- 2002−9−30(月)の朝
あと4日で比較政治学のコンプ開始。金曜の夜は1時、土曜の夜は3時半まで研究室に篭って勉強していた。こんな異常な日々もあと一週間限りだ!
今朝は6時半起床で、アイスホッケーのシーズンチケットを受け取りに行った。8時に発売開始で、7時頃に着いたんだけどすでに30人ほども並んでいた。先頭の人は何時頃からいたんだろう?でも、かなりいい席が取れたのでよかった。うひょー。
- 2002−9−30(月)の夕方
土曜日の夕方、自転車に乗ろうとしたら後輪の空気が抜けてしまっていた。あれ、パンクしたのか、誰かにいたずらされたのか、とか思ったんだけど、今日になってよく調べてみたら、タイヤが磨耗しすぎて、つるつるになったタイヤ表面の一ヶ所に、ついに空気の抜ける切れ目ができてしまっていた。
買ってから丸3年、積雪中以外はほぼ毎日乗ってる自転車なんだけど、ついにそこまで来たか。子供の頃から自転車に乗ってるけど、タイヤが擦り切れるまで乗った自転車はこれが初めて。ボールペンをインクが無くなるまで使うと気分いいけど、これはそれ以上のことだ。
で、自転車屋に持って行った。何日か預けることになるかと思ってたけど、その場でやってくれた。20分くらいかかる作業だったけど、見てて興味深いものだった。新しいタイヤの代金と工賃を合わせて、$26.89。
新しいタイヤをはいて、これからも活躍してくれ、我が愛車!