[トップページに戻る]


留学記「大学院をミシガンで」

12月 < 2003年1月 > 2月


  • 2003−1−4(土)の午後
    ☆☆迎春 あけましておめでとうございます☆☆
     今年の自分のテーマは、「時間を上手に使う」こと。頑張ります。

  • 2003−1−5(日)の夜
     明日から春学期開始。僕の大学院8学期目になる。
     明日は午前中から自分の教えるクラス(「PLS140:比較政治学入門」)がある。人数分のシラバスは用意したし、言うこともだいたい考えた。昔は、授業の前はしゃべる練習までしてたんだけど、だんだん慣れてきたらその必要もなくなって、言うことを箇条書きにメモしておけばあとはアドリブで話せるようになった。
     僕のクラスは定員が80人で、しばらく前にチェックしたら満員だったんだけど、さっき見たら75人に減っていた(教員はオンラインで自分のクラスの学生名簿をチェックできる。っていうか、そのオンラインのものが正式な学生名簿で、紙のリストは回ってこない)。直前の履修変更ってけっこうあるものなんだな。
     今日は教室の下見もしてきた。鍵がかかってて中には入れなかったけど、ドアのガラス窓から覗いたら、席が80個+2〜3くらいの余裕しかないようだった。暑苦しくなりそう。まあ、そのうちサボる奴が増えてきたらちょうどよくなるのかな?

  • 2003−1−7(火)の朝
     昨日の第1回授業はまずまずの出来。まあ、シラバスを配っていろいろ説明するだけだから、大きな成功も失敗もないだろうけど。
     それにしても、学期の最初の時間に教室に入っていくときの感覚は、何度やっても慣れない。学生たちは「どんな先生なんだろう」と興味津々だから、僕が教室に入っていって教卓のあたりでカバンを置いたり上着を脱いだりしてる間、教室中から痛いほどの視線を感じる。「東洋人だなー、こいつはマトモな英語を話せるのかなー」とか思ってる学生も絶対いるだろうから、わざと余裕綽々の態度を取ってみたりする僕。
     しかし、78人が登録してるハズなのに、50数人しか来てなかったのはどういうわけだ。どうせ一日目は連絡事項程度だからとタカをくくってるんだろうけど、その態度は感心しないなー。

  • 2003−1−8(水)の夕方
     今朝は第2回の授業。昨夜はその準備のために深夜1時過ぎまで研究室にいた。準備してると自分も面白くなってきて、ついつい時間をかけすぎてしまう。こういうものはやってもやってもキリがないから、他のことをする時間がなくなってしまわないように気をつけないといけない。授業の準備に手を抜くつもりはないが、「やり過ぎ」もいけないわけで、バランスが重要なのだ。ちょっと前に書いたように、「時間を上手に使う」ことを心がけよう。

  • 2003−1−10(金)の夕方
     昨日は久しぶりのバスケ観戦。久しぶりだったのでアフロかつらを忘れていってしまった。ぐー。
     BIG10公式戦の緒戦となるオハイオステート戦。前半は長距離シュートのディフェンスがうまくいかず、長い間リードを許していたが、後半になったら持ち直して、逆転、そのまま逃げ切った。内容はあまりよくなかったが、とりあえずこの時期になったら勝つことが何よりも重要なので、とりあえずよしとしよう。今年は2年ぶりのBIG10王座奪回が何よりも大事なのだ。

     試合のあと、研究室に戻って、講義の準備を午前1時半まで。こんなギリギリの準備を続けていていいのだろうか?もうちょっと余裕を持ってやりたいものだ。でも、今朝の授業はうまくいった。何度か笑いもとったし!

  • 2003−1−12(日)の夕方
     【28万アクセス到達しました!どうもありがとうございます!】
     昨日はバスケのアイオワ大学戦をテレビ観戦。ずっと追う展開で、最終盤でついに追いついたが、そこから再逆転を許して負けてしまった。痛恨の一敗。まあ、インディアナがオハイオステートに負けたのがせめてもの救いか…。
     そして夜は久しぶりのホッケー観戦へ。今度はアフロかつらを忘れずにかぶっていった。アラスカ−フェアバンクスが相手で、6−2で圧勝。
     そんなわけで、今日は明日の授業の準備。またギリギリになってしまった…。

  • 2003−1−13(月)の夜
     今朝の授業はいまいちうまくいかなかったので反省。やはり、講義ノートを作って準備しておいても、授業前にもう一度それを見返しておかないと、うまく話せない。また、展開が唐突なところがあったんだけど、これも見直しておけば気づいて直せただろうに。
     入門レベルの授業で、学生が70人もいるのだから、講義主体になってしまうのは仕方ないけど、なんとか一方通行にならないようにしたいものだ。アメリカ人の学生は発言するのが大好きなので、その機会を作ってあげれば彼らも満足するだろう。今日はかなり一方的に僕がしゃべって終わりだったので、これからはもっと工夫しよう。
     しかし、学生に発言させるときに問題になるのは、僕の英語聞き取り能力が低いこと。「読む・書く・話す・聞く」の4能力のうち、僕は「聞く」のが極端に苦手である。それをなんとかしないと、学生たちが発言するのを僕のほうが恐れてしまって、これではうまくいくはずがない。むむ。

  • 2003−1−14(火)の夜
     バスケのパデュー戦をテレビ観戦。完敗。もう、認めなきゃいけない時期にきたようです。今年のチームはダメです。ボロボロです。何がどうなってるのか分からないけど、きっと何か根本的にチームが狂ってます。シーズン前にはどこを見てもBIG10優勝候補の筆頭に挙げられていたのに、今ではもうお笑い草。フットボールチームの壊滅に続き、バスケもこんなことになってしまいました。

  • 2003−1−15(水)の夜
     もともとは12月中に終わらせる予定だった論文、今日やっと草稿を一通り書き上げた。最後の一段落を書くのに2時間くらいもかかったけど、まだ納得いかない。まあ、後で直すことにして、今はこの形で止めておこう。

     先学期まで教えてたクラスでは、毎回のクラスで教える内容は教授から指示されていて、その分を教え終わったら時間内でも授業を終わってしまってもよいことになっていた。だから、1コマ1時間20分だったけど、実際にはたいてい1時間以内で終わっていた。そんなわけで、時間配分ってことはたいして気にしたことがなかったんだけど、それが、今学期のクラスではそういうわけにはいかないので、そこが心配だった。1コマたった50分なので、やろうと思ってたことを終わらせられなかったりとか、逆に時間を余らせてしまわないかとか、いろいろ。
     でも、今まで4回やったところでは、毎回ほぼ50分ギリギリに用意してきた分が終わってる。自分でも不思議なくらいにピッタリと。途中で何回か時計を見て、ペースを早めたりとかの微調整はするけど、でも講義ノートを書いて準備するときには別に「どこまでを何分で」とか考えて準備してるわけじゃないのに。今までの4回がたまたまだったのかな?それとも時間配分の勘が僕にはあるんだろうか??

  • 2003−1−18(土)の昼前
     2週目が終了。あさって月曜はマーチンルーサーキングの日で大学はお休み。けっこう助かった。来週は2回しか授業しなくていい!
     6月にセントルイスで行われる4週間のセミナーに応募してみることにした。25人程度が選ばれて、政治学におけるフォーマル理論と統計分析の「接点」についての最先端のトレーニングを受けるらしい。推薦状を書いてもらうためにアドバイザーにそのパンフを見せたら、「これは凄くいいぞ。俺が行きたいくらいだ」と言われた。受かればいいな〜〜。

  • 2003−1−19(日)の夕方
     昨日はバスケのミネソタ大戦をテレビ観戦。また負けた。ドン底のチーム状態である。でも、敵地での3連戦を終え、次はようやくホームに帰ってくる。しかも相手はそんなに強くないペンステートだから、チームの体勢を立て直すには絶好の機会だ。
     そして昨日の夜はホッケー観戦へ。ネブラスカ大学オマハとの対戦で、7ー0で完勝。バスケと対照的にホッケーチームは上り調子で、これで5連勝。
     ところで、今日は寒い!!ぐあーー。

  • 2003−1−20(月)の昼前
     僕は子供の頃、プロレスが大好きだったんだけど、「ザ・シーク」という昔の悪役レスラーが死去したというニュース(リンク)を見て、2度ビックリした。というのは、「米ミシガン州ランシングのスパロー病院で」とのこと。その病院はここからすぐ近くなのである。クルマで10分くらい?10数年ぶりに聞いた名前が、実はすごくローカルなニュースだった。

  • 2003−1−22(水)の朝
     6月のセントルイスのセミナーに申し込む件で、推薦状を2通ゲットしなければならない。1通は自分のアドバイザーに書いてもらうとして、もう1通は誰に頼もうかとアドバイザーと相談した結果、前に議会のクラスを習った大物教授に頼むことにした。しかし、その人は大物で忙しそうだし、授業を取って以来は廊下で挨拶をするほどの交流しかないし、僕の博士論文コミッティーのメンバーでもない。そんなわけで、どうも彼に頼むのは気が引けるな〜と考えていた。彼からの推薦状が大きな武器になるのは分かってるけど、他の人に頼みたい気も…。
     そのことを昨日アドバイザーに話したら、「もう俺から頼んでおいたぞ。書いてやると言ってた」とのこと。な、なんと。このアドバイザーもいい人だし、あまり交流もない僕のために手紙を書いてくれるという大物教授もいい人だ。嬉し〜〜。
     で、昨日大物教授に、詳しいことを話しに行っていいですか、とメール出しておいたら、今朝になって返事が来た。「喜んで(delighted)手紙を書いてあげるよ。君はそのプログラムに合っている(good match)と思うぞ。」とのこと。ジーンとくるほど嬉しかった。なんとまあ、僕はいい先生に恵まれたものだ。こういうときに最も、「頑張らねば!」と思う。

  • 2003−1−23(木)の朝
     昨夜はバスケ観戦へ。ペンステートを迎えての試合で、3連敗中のチームにとって、どうしても勝ちたい一戦だった。いつも通り、アフロかつらをかぶって、大声を張り上げて応援した。
     立ち上がりは両チームともにシュートが全然入らず、異常なほどの低得点ゲームになった。たしか、ペンステートの前半のFG%は19%とか。しかし、後半はうちのオフェンスがよくなり、70−36で圧勝。ディフェンスはよかったし、チーム復調の兆しか?しかし、ペンステートの調子があまりにも悪かったからとも言えるかな?
     次は日曜日にミシガン大とあたる。ここ数年は圧倒していた相手だが、いま12連勝中で波に乗っている。敵地での試合だし、厳しい試合になりそうだ。

  • 2003−1−24(金)の夜
     今朝の授業は今までで一番悪かった。内容をうまく説明できなかったし、やろうと思ってたことを時間内に終われず、かなりを来週に回してしまった。あー。反省。
     やっぱり準備が足りなかったかなー。クソ。あと、かなり講義が一方通行になってる。「質問はないか」と訊いても学生たちはみんな黙ってるんだけど、それは、理解してるから黙ってるんじゃなくて、関心もないから質問もしないだけのようにさえ思える。来週は改善するように頑張ろう。

  • 2003−1−26(日)の夜
     バスケのミシガン大戦、大接戦の末、僅差で負けてしまった。こんなに悔しい敗戦が今まであっただろうかというくらいの惜敗。こっちの試合内容は、確かによくはなかったけど、ここしばらくのうちではまだマシだった。リバウンドもよく取れていたし、だから勝てると思っていた。チームの総合力でいえば負けるはずのない相手なのだから…。
     それなのに負けた。痛恨の敗戦。シーズン前にはお笑いの対象で、「今年も『再建の年』、毎年ずっと『再建中』」とか言われていたミシガンが、これで13連勝でBIG10単独首位を走る。シーズン前には全国ランキング10位前後だったうちが、今ではBIG10の下位グループをさまよっている。
     今夜はスーパーボウルがあるけど、観ない。今はどんなスポーツも痛くて観れない。

  • 2003−1−27(月)の午後
     今朝の授業はまずまずの出来で、ホッとした。
     実例に多く言及しようとしたのが第一の改良点で、一党政権と連立政権を説明するのに、イギリスとドイツの議会の政党別議席配分をOHPシートで用意しておいて、それを見せながら説明した。「この党とこの党を足すと過半数に足りるからーー」という具合にして、最小勝利内閣の概念を説明するのにも使ったし。
     また、学生に問いを与えて、発言させる機会を多く持つようにした。アメリカの大学生は授業中に発言するのが大好きなので、どうでもいいようなことでも(例えば「ドイツの首相は誰だ?」とか)学生たちに聞くようにした。それから、話のついでの、内容にあまり関係ないことでも。一院制と二院制のことを話していて、「全米50州の州議会の中で一院制議会が一つだけあるのを知ってるか?」と訊いたら、正解(ネブラスカ)を知ってる学生はけっこういるようだった。それから、アイスランドの人口は30万人もいないという話題から、「ところで、アメリカの州で一番人口の少ないのはどこか知ってるか」と学生たちに訊いた。ここまでいくと雑学知識で、クラスの内容には全然関係ないけど、学生たちは面白がってるようだった(正解はワイオミング)。
     この調子であさっても頑張ろう。二院制議会のcongruenceなんていう無味乾燥な話題をどう面白くするか、腕の見せ所だ。

  • 2003−1−28(火)の夜
     激勝!!
     強敵インディアナを迎えてのバスケ、ここで負けたらカンファレンス内2勝5敗となってしまう、後がない一戦。しかもインディアナは、しばらく欠場していた超大物一年生・Bracey Wrightがこの試合から復帰する。逆にうちは、日曜の敗戦から僅か中一日で、ボロボロのチーム状態の中にある。苦しい試合になるのは目に見えていた。
     しかし、今日はシュートがよく入ったし、ターンオーバーもいつもよりは少なかった。チームの調子が回復してきた感じだった。さらにインディアナはBracey Wrightが不調のようで、両チームは前半からずっと一進一退の攻防を繰り返した。差が全然開かない、息詰まる接戦。そして、試合終了39秒前になって、今シーズンずっと極度の不調に苦しんでいた4年生・バリンジャーの劇的3点シュートが勝負を決した。

    喜びを爆発させるバリンジャー(ビデオの映像をデジカメで撮ったもの)


    ↑の画面の左下に、僕が映ってます。拡大すると:

     そして次の試合は、今シーズンのホームゲームのうちで最難関になると思われるイリノイ戦が日曜日に。しかし、これから中4日の休みがあるし、この劇的勝利の波に乗っていけるから、願ってもない状態でイリノイ戦を迎えられるだろう。さあ、これから巻き返しだ!

  • 2003−1−31(金)のお昼
     今朝の授業もまあまあうまくいった。今日は選挙制度についてで、僕の専門分野であるから、詳しく教えようと思えばどんどん詳細なとこまでも行けるが、50分間の1コマに収めるためと、入門レベルのクラスであることから、細かいところはかなり省いた。AV、STV、SNTVなどには言及せず。
     来週の今日が第一回テストなのだが、どの程度の問題を作ればいいのか、かなり難しい。平均点が高すぎても低すぎてもまずいし、だいいち、学生たちがどの程度理解してるか分からないし・・・。学生たちには正直に、「このクラスを教えるのは初めてだから、問題作るのが難しいんだよねー」と話した。結果があまりに悪かったら得点調整をすると宣言したら、みんな喜んでた。


12月 < > 2月

留学記目次へ


[トップページに戻る]