- 2004−10−2(土)の夕方
昨夜は、バレーボールの試合を観に行った。エースが怪我で今季絶望になってしまった我がMSUだが、昨夜はインディアナ大学に3−0のストレート勝ち。第一セットは大逆転で取って、第二セットは息詰まる接戦をものにしたので、観ててとても面白い試合だった。
試合後は、一緒に観に行った連中でバーに行って祝勝会と称した飲み会。場所を変えて結局朝3時頃まで騒いでた。そのせいで今日はひどい二日酔い。いま午後6時だが、朝からまだ何も食べてない。頭痛は昼頃に治ったが、まだ腹が気持ち悪い。
一昨日の大統領選ディベートでは、両候補ともに司会の質問に直接答えない感じだったと僕は思ったのだが、大学院の同僚たちの話によると、あれは実はかなりマシな方で、普段の大統領選ディベートではもっとひどいのだとか。候補者は事前に用意したおいたことしか喋らないので、司会からの質問に対して、自分(のスタッフ)が準備しておいた「話す内容」の中から最も関連あることを選んで話すことになる。だから、想定外の質問が来ると、ほとんど関係ないことを話すことになってしまう。そんなことだから、討論の内容よりも、表情とか態度とか身振り手振りとかが注目されることになるんだろう。
- 2004−10−3(日)の深夜
7月にR&Rになった先輩との共著論文は、実は未だに改訂作業中。いい加減に完成させて送ってしまいたい。本当は、8月くらいに再提出→9月か10月に掲載決定→就職活動に間に合う、というふうにしたかったんだけど、全然そんなわけにはいかなかった。でも、とにかくそろそろ決着をつけたい。たしか大学院の2年目のときから延々とやってる論文なので。
で、そっちはあと1〜2週間で完成の予定なのだが、同時に博士論文の作業も進めねばならない。関連してそうであまりしてない2つの研究を同時並行に進めているわけだが、でも同じデータセットを両方で使ったりということもあり、けっこうこんがらがる。今夜は午前1:30まで研究室で作業して帰ってきた。
- 2004−10−4(月)の深夜
今日は大学院の後輩数人がコンプを受験していた。どうだったかは聞いてないけど、みんなうまくいってくれればいいなぁ。まあ、うちの学部ではここ数年誰もコンプで落ちてないと思うので、大丈夫だとは思うが。
秋が深まり、どんどん寒くなってきた。ちょっと前までTシャツ・短パン・サンダルだったのが信じられない。今は3枚着ないと自転車に乗るのはつらい。
最近発売されたばかりの本、Pradeep Chhibber & Ken Kollman著、The Formation of National Party Systemsを図書館で借りてきた。著者の2人が同じテーマで1998年にAPSRに載せた論文は僕の大好きな論文なので、この本にも期待している。僕の博論にも微妙に関係しているし。
- 2004−10−7(木)の午前中
昨日は博論のデータ作業と就職申し込みの書類作りをやってて、深夜1:45まで研究室にいた。でも帰ってきてもなかなか眠れず。どうも最近生活リズムが、どんどん遅く遅くにズレこんできてる。平均就寝時刻は、数ヶ月前は1時半ころだったように思うが、ここ一週間に限っては3時とかだ。もっと午前中からバリバリ仕事して深夜までかからないようにするべきなのは分かってるのだが…。
後輩のM君なんかは、朝8時や9時に研究室に来て、夕方は5時頃に家に帰って、あとはテレビ観たりノンビリ過ごして11時頃には寝るのだとか。そういう生活のほうがいいのは分かってるのだが、でもそれは僕には無理そうだ。
- 2004−10−8(金)の昼前
去年の夏にセントルイスで一ヶ月一緒でとても仲良くなったL君は西海岸の有名州立大学の院生で、僕と割と近い研究テーマをやってるし、いま同じ時期に就職活動をしている。だから彼と僕が出願する学校はけっこう重なるわけだが、でも仲良く情報交換をして助け合っていこうぜ、と学会で会ったときに話したりしてた。
昨日、彼に近況報告のメールを送ったら、すぐ返事が返ってきて、メールの最後に、"...I suppose it is better for us to embrace the uncertainty and try to enjoy it"(…先行き不透明さを受け入れて、それを楽しむようにしたほうがいいと思う)と書いてあった。
彼も僕も、来年の今頃どこにいるか全く分からない状態であり、それ以上に、どこかの大学に就職できるかどうかも分からないわけで、非常に不安定な状態である。もしどこにも就職できなかった場合どうするか、などと考えるとかなり不安にもなる。
6年前に大学院受験をしていたときは、もし全部落ちたらまた旅にでも出ようか、くらいに考えてたわけだが、今回の場合は、せっかくここまで長いこと大学院生をやってきたので、やはり大学に就職したい。25〜30歳の人生を全部注ぎ込んだことを無にするのはあまりにもったいない。ちょっとした「崖っぷち」状態であり、けっこう精神的にキツイものがある。
L君によると、それでもこの不確かさを楽しむようにしよう、と。確かに、どっちにしろ逃げられないんだから、楽しんだ方が得だなぁ。自分は極端な前向き思考を持ってると思ってたのだが、上には上がいた。
あと、前に別の友達に教えてもらった言葉:"The only way out is through." この状態から抜け出るためには、必要な苦しみの過程をくぐって行かなきゃいけないんだ。
- 2004−10−10(日)の朝
昨日は、正午からフットボールのイリノイ戦を観戦にいって、夜は学部長自宅のパーティーに行ってきた。そのせいでほぼ全く仕事できず…。
フットボールは、今シーズンのホームゲームはまだ3試合残ってるけど、そのチケットは持ってないので、たぶんこれが僕のMSU生活で最後の試合になる。ちょっと早めにスタジアムに行って、快晴の空や、美しく紅葉した外の木々を眺めて爽快極まりない思いをした。
試合は、序盤からいきなり2TDを奪ったので、一緒に行った友達3人と大いに盛り上がって応援した。「あまり差がついたら詰まらなくなるな」とか話したくらいだったが、結局そんなに差はつかず、しかも見せ場の多い試合で、観ててとても楽しかった。滅多に観れないプレイ、例えばWRからQBへのTDパスなんかも出たし。結局、38-25で快勝。友達は試合後すぐに帰ったが、僕は観客席スタンドをぐるりと一周して、美しいスタジアムを最後に満喫してから帰った。いつも東側スタンドから観ていたので、西側に行くとMSC煙突とBeaumont Towerがちょうど見えるということをこれまで知らなかった。このスタジアムでスパルタンズを応援して、喜びも悲しみも味わったが、とにかくいい思い出になった。フットボールは、アメリカの大学生活に欠かせない、素晴らしい文化だ。
まあ、卒業してもいつかまた帰ってくるだろう!
学部長自宅パーティーは、毎年恒例の行事で、学部長のH教授が飲み物とバーベキューを用意して、参加者は食べ物を一品ずつ持ってくる形式。僕はレトルトの中身を米に混ぜて炊くだけでできる松茸ご飯を持っていった。(でも半分以上余って持ち帰った・涙)
今年から来たばかりの新任の先生に就職体験談を聞いたりした。あとは院生連中でいつものようにバカ話をして盛り上がったり。酔ってまたバカなことをやってしまって、「コーの乱行記録の史上2位だ」とみんなに言われた。内容は秘密(笑)。
- 2004−10−11(月)の深夜
金曜日のことだけど、大学の駐車場に止めておいた僕のクルマが損傷している、と警察から電話がかかってきた。急いで駆けつけたら、左の尾灯がグシャッと壊れていた。お巡りさんが説明してくれたところによると、駐車場の清掃員が見つけて警察に連絡したのだという。
不幸中の幸いだったのは、ぶつけた人が名前・電話番号・保険の番号をメモした紙を残していたことと、車体の金属部分には全く損傷がなく、尾灯を交換するだけで済みそうなこと。走行自体にも問題はない(お巡りさんが教えてくれたのだが、尾灯が片方しか点かないこの状態で走っているとパトカーに停められる可能性もあるけど、その場合でも注意だけで済むらしい)。
で、今日は修理の見積もりを出してもらいにフォードのディーラーへ行ってきた。部品代と工賃で112ドルとのこと。
僕は保険の仕組みとかにかなり疎いので、僕の保険会社に電話して教えてもらったのだが、この場合は僕のクルマは合法的に駐車中だったので、僕の加入している保険会社はこの件に一切関わらず、相手の加入してる保険会社が払うことになるそうだ。なるほど。(こういうルールは州ごとに異なるらしい。)
この忙しいときに面倒なことになったけど、でも一つ一つが社会勉強だ。
- 2004−10−14(木)の深夜
風が吹くと紅葉の葉っぱが雨のように散って舞う。研究室の窓から見える外の景色もどんどん秋らしくなってきた。
でも今日はけっこう暖かかった。大学院の同僚3人と昼飯を食いに出て、天気が良いので外のテーブルに座った。そうしたら猛烈にビールが飲みたくなった。3人に「ビール飲まないか?」と訊いたが、みんな「午後もたくさん仕事があるから」と言った。それは僕も同様なのだが、でも、「外でビールを飲めるのは今日が今年で最後かもしれない」と思ったらもう我慢できなくて、1人で1杯だけ飲んだ。最高の気分だった。
午後、やはり研究室で眠くなったが、15分ほどうたた寝した以外はちゃんと仕事した。
- 2004−10−17(日)の深夜
今週のフットボールはミネソタ大と対戦。今季たぶん初めてのランク内相手との対戦で、これに負けると黒星先行になってしまうのでどうしても勝ちたい一戦だった。僕は研究室近くの空き教室でテレビで観たが、1Qにいきなり3TDを奪うという猛攻を見せ、一気に圧勝ムード。あとは研究室に戻って仕事したり、またテレビに戻ったりとかしていた。結局は51−17の完勝。
最高の勝ち方をしたのだが、残念ながら来週は試合がない。その次のミシガン戦に向けて勢いを維持できるだろうか?
- 2004−10−18(月)の深夜
寒くなったので、ぶ厚いダウンジャケットを出して着た。降雪も近いかもしれない。
先輩との共著論文の改訂作業は、ようやくゴールが見えてきた感じ。今日は電話で2時間近くも話し合いつつ作業した。実際に顔をつきあわせて作業できたらどんなに楽だろうかとよく思う。
- 2004−10−20(水)の朝
いま洗濯中。
就職面接のお呼びはまだ全くかからないのだが、いつでも行けるように準備はしておかなきゃいけない。就職面接に行くと、各教授との個別面接のほかに、教授陣や院生達を前にして研究発表をすることになる("Job Talk"という)。その準備のため、同期生で今年同じく就職活動をしているB氏と2人で明後日、1対1の練習Job Talkをすることにした。実際の面接に行くことが決まったら、うちの学部の教授たちが模擬Job Talkをやってくれるのだが、やはり早くから準備しておくに越したことはない。
で、ここ数日は自分のJob Talkの準備に大忙しである。OHPのスライドを作ったりとか、いろいろ。なんとか金曜に間に合わせなきゃいけない。
- 2004−10−21(木)の朝
昨夜はなんだか調子がよくて、結局朝4時過ぎまで研究室でプレゼンテーション用のOHPを作ったり、話す内容を考えたりしてた。自分でもビックリするくらいはかどった。
普段の学会発表のときとは違って、今回は話す内容を一語一語全て書き出して準備する。あと、Job Talkのときは、質問にちゃんと答えられるかどうかも重要な要素になるので、想定される質問をたくさん考えて、それへの答えも準備しておく。やることはいろいろあるけど、今この時期に頑張らなくていつ頑張るのか、って感じだ。
- 2004−10−24(日)の深夜
金曜にB氏とやるはずだったプレゼンテーションの練習は、B氏が急に子供を学校に迎えにいかなければならなくなって帰ってしまったが、同僚3人が来てくれたので、僕が1人でやった。いろいろコメントをもらったので、これから内容をちょっと変えたりする。火曜日あたりに今度こそB氏と練習するかもしれない。何度も練習と改良を繰り返すつもり。
他にもやることはいろいろあって、今日は就職申し込みの書類を作るのにてんてこ舞いだったし、先輩との共著論文のほうもまだ進行中で、今日も電話で長時間話し合った。忙しいけど、でも元気は失っていないからまだ大丈夫。
- 2004−10−29(金)の深夜
連邦政府の役所に就職が決まった大学院の1年上の先輩が、もうすぐメリーランド州に引っ越すので、今日はお別れ飲み会があった。うちの学部の人々は普通は大学教員を目指すが、たまにこういう、民間や官庁での研究職に就く人もいる。その先輩はまだ博士論文が終わっていないのだが、仕事しながら論文を書き、来年6月頃に学位取得したいとのこと。就職先では博士号を持っているかどうかは関係ないとのことだったので、「だったら、仕事を始めて忙しくなったら、もう学位はどうでもよくなっちゃうんじゃない?」と冷やかしたら、「でもやはり博士の肩書きは欲しいし、転職したくなったときに有利になるから、なんとか論文を書くつもり」との答えだった。
これで、僕よりも学年が上になる人は全員が、博士号を取得したか、または大学を去ったことになる。僕と僕の同期たちがついに最上級生になった。
- 2004−10−31(日)の深夜
昨日はフットボールの大一番、ミシガン大学との対戦だった。大学院の同僚たちと集まって、ビールを飲みながら観戦。
実力的には遥かに格上の相手だったのだが、序盤からうちがリードして、なんと前半終了時には17−10で勝っていた。しかし、うちのQBスタントンが肩を負傷して後半を欠場。代わりに出てきたダウデルは、4年生だが全然ダメな奴。でもなんとか逃げ切ってくれ〜、と祈るような思いで観ていた。
ダウデルは期待以上の働きをみせ、4Qの半分くらいを残してうちが17点の大量リードしていた。しかしそこからミシガンが猛追を開始し、なんと同点に追いつかれて延長戦に突入。結局その流れは変わることなく、負けてしまった。
こんな悔しいことがあるか。格上の宿敵をギリギリまで追い詰めて、奇跡の勝利だ!と思った途端に大逆転負け。涙は出なかったけど、それでもひどいショックだった。
しかもスタントンはこれから2〜3週ほど欠場だそうだ。シーズン終盤の重要な試合が続くときに、これは非常に痛い。