日影眩 ひかげげん

ブルックリン橋 2006年秋
キャンバスに油彩 127.0 × 96.5cm 2007年


日影 眩リターンズ展
2008年1月22日(火)〜2月1日(金)1月28日(月)休廊
11:00 am 〜7:00 pm

 僕がニューヨークに上陸して4年目の1994年に54才の同じ年の日影眩がとつぜん来た。外国留学には若くもない中年の血迷った僕達二人はブルックリンに居着いてしまった。
 それまで日影は東京のギャルのスカートのなかのフェティッシュ(物神)をやすやす覗いていたが、それをマンハッタンのマンホールから覗こうとしたとき、ここはワールドトレードセンターが空襲されてから防弾チョッキで身を固めるような街になり、もともとポップでおおらかに露出するチアガール式フェティシズムはことごとく外套で覆いかぶされて覗けなくなった。
 日影はフェティッシュを覗けなくなったアメリカで、性物神が隠していたパンチラの中味のドラマツルギーを描くことがアートであったことを長い中年留学のなかで会得し、とうとう芸術の下着(フェティッシュ)そのものを描く画師となった。
ゼロ次元 加藤好弘


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